知らないとコワい!? 子どもの“乾燥溺死”が起こる原因と予防の心得
2016年9月14日 | よみもの知らないとコワい!? 子どもの“乾燥溺死”が起こる原因と予防の心得

こんにちは、ライターの渦マキです。
最近、『乾燥溺死』という言葉を耳にします。筆者も、この言葉とその意味を知ったのはつい最近のことです。
言葉のイメージだけで捉えると、「乾燥しているのに溺死ってどういうこと?」という感じですよね。
初めてテレビで知ったとき、頭の中が疑問符だらけになっていました。どんな状態なのか、想像ができませんでした。
実際にあったエピソードが紹介されているのを見て初めて、『乾燥溺死』がどういうものであるか知ったのです。まさに、目から鱗が落ちてしまいました。

水浴びの後ベッドで急死
アメリカで実際に起こった出来事です。
10歳の少年がプールで水遊びをした後、母親と帰宅。男の子が眠くなったのでベッドで昼寝をさせたところ、そのまま亡くなってしまったそうです。
乾燥溺死とは
・水遊びなどで、少量の水を飲んでしまったことが原因で起こる
・飲み込んだ水が肺に入って行こうとすると、体が察知して痙攣する
・気管の入口が閉じてしまい、窒息状態になり死に至る
この状態が『乾燥溺死』または『溺水』と呼ばれています。
補足ですが、窒息状態から意識がなくなり、閉じていた気管が開き肺に水が入り込んで亡くなる状態を『湿性溺水』と言います。
早いうちに気付けば防ぐことができる
周りにいる人たちがいつもと様子が違っている状態に早めに気がついて医療機関で処置をすれば、90%は助かるそうです。
子どもがプールに入った後や水遊びの後、
・異常な眠気
・呼吸がおかしい(呼吸困難)
・いつもより著しく疲労している
このような症状がみられたら、一刻も早く医療機関を受診しましょう。
プールなどで泳いだときはすぐに横にさせない方がいいかもしれませんね。
水遊びで疲れた様子が見られたら、目を離さずに近くにいることが大事です。わずかでも親御さんが前兆に気付くことで、大切な命が救えるのです。
なお、筆者は『乾燥溺死』を先日知ったばかりで、子どもが小さいときにプールから帰って来て、「眠い!」と言われればそのまま寝かせていたことを思い出して、今さらながらぞっとしてしまいました……。
【参考リンク】
・世界一受けたい授業 授業復習 | 日本テレビ
●ライター/渦マキ(フリーライター)