年齢別に解説! 幼い子どもに“あいさつ”の習慣をつけさせるコツ
2016年8月5日 | よみもの年齢別に解説! 幼い子どもに“あいさつ”の習慣をつけさせるコツ

【ママからのご相談】
1歳になったばかりの息子がいます。息子と同じくらいの年齢のお友達にプレゼントを渡したら、ぺこりとおじぎをしてくれました。
息子は一度もそのようなそぶりを見せたことがないので、わたしも早くあいさつができるようにしつけたほうがいいのかなと焦っています。
小さな子どもに、どのようにして礼儀を教えたらいいのかポイントがあれば教えてください。
あいさつは教えるものではなく、自然と身につけるものです。
ご相談ありがとうございます。ママライターのなかやまあぽろです。
あいさつはわたしたちにとって当たり前のことですが、子どもは教えたからといって、いきなりできるようになるものではありません。
毎日の生活の中で、パパやママといった身近な人が笑顔で交わすという良いお手本があってこそ、子どもはマネから始めて、少しずつ“あいさつ”というものを理解するようになってきます。
東京家政大学の論文『小・中学生,高校生の家庭でのあいさつと生活の満足度』の調査では、子どもの年齢が進むにつれて“あいさつ”への意識も下がり、生活の満足度も比例して下がっている結果が出ました。
背景には核家族化が進み、家庭教育の難しさを挙げるとともに、“あいさつ”は家族関係、人間関係の基礎であるという考えが述べられています。ぜひ、小さなころから習慣づけたいものですよね。
今回は、年齢別にあいさつを習慣づけるポイントをまとめてみました。どの年齢でも、パパやママのあいさつが基本です。参考にしてみてください!

0歳ごろの赤ちゃんには、家庭内でのあいさつの様子を観察させて
0歳ごろの赤ちゃんは、当然ですが“あいさつ”の本来の意味が分かりません。しかし、パパやママが日常生活で交わしているあいさつを、じっと観察しています。
「おはよう」や「いってきます」「いただきます」「おやすみなさい」は、赤ちゃんにとって一番身近なあいさつの言葉です。
赤ちゃんが何の反応をしなくても、1日の節目であいさつをすることによって、その後の言葉の発達の助けとなるでしょう。
1歳ごろは、なんでもマネしたくなるころ。遊び感覚で教えて!
1歳くらいになると、ようやくあいさつの意味が少しずつ分かってくるようになります。
パパやママの動作をなんでもマネしたくてしょうがない年頃でもあります。
「ありがとう」という言葉におじぎの動作をつけたり、「いってきます」にバイバイの動作を加えたりなど、子どもが分かりやすい動作をあいさつにつけてみましょう。
初めは遊びでマネしていたものが、成長するにつれて意味を理解し、自分から必要な場面であいさつができるようになってきます。
2歳ごろからは、パパやママのフォローを交えながら焦らずに
2歳ごろは、あいさつの意味をほとんど理解し、あいさつをするのが楽しくなってくるころです。
一方、人見知りや初対面の人には恥ずかしくて上手にあいさつができない子どもも。
これは子どもの正常な反応なので、その場でたしなめたり焦ったりせず、「今度はあいさつしてみようね」などとフォローを交えて、次回の機会に生かすようにしましょう。
それでもなかなか恥ずかしがってあいさつできないこともあるでしょう。そんなときは、ママがぜひお手本になってあげてください。
ママが笑顔で「こんにちは」や「ありがとう」を繰り返す様子を見ていくうちに学び、だんだんと自分からできるようになります。
あいさつは、小さなときから覚えられるマナーの一つです。
子どもは意外と親のことを観察しているものなので、焦らず毎日繰り返し積み重ねていき、自然に身に着けてもらえるといいですね!
【参考文献】
・『最新月齢ごとに「見てわかる!」育児新百科』ベネッセコーポレーション・編
【参考リンク】
・小・中学生,高校生の家庭でのあいさつと生活の満足度 | 東京家政大学・山本和人(PDF)
●ライター/なかやまあぽろ(ママライター)