小学3年生がリミット? 子どもに“勉強癖”をつけさせる方法3選
2016年8月5日 | よみもの小学3年生がリミット? 子どもに“勉強癖”をつけさせる方法3選

【ママからのご相談】
小学校1年生の男の子がいます。勉強が嫌いみたいで、学校の宿題もほとんどやらず一日中友達と外で遊んでいます。
1年生でこの様子だと先が思いやられます。なんとか勉強をしてくれる方法ってないでしょうか。
小学校3年生までを目標に。勉強癖はつけられます。
こんにちは。ライターのakiです。
小学校時代は、のびのび外遊びをすることも大切ですが、勉強をする習慣を早めにつけておくことも大切です。
一説によると、小学校3年生までにしっかり勉強癖をつけるのがいいそうです。
宿題がまだ少ない小学校時代の前半のうちにという意味もありますが、単純に記憶が得意な時期であり、脳の前頭前野の発達過程でもそのころが大きな節目になるからだそうです。
では、具体的にどのように勉強癖をつけるといいのでしょうか?

子どもに勉強癖をつけさせる方法
(1)歯磨きと一緒で、毎日やらないと気持ち悪いと思わせる
歯磨きは毎日します。虫歯になるからという理由もありますが、毎日しなければ気持ち悪いという完全な習慣化が確立しているからです。
それと同じように、勉強も“しなければ気持ち悪い”と位置づけするのです。
頭の中のバイキンをイメージさせて、「勉強をやらないと頭の中のバイキンがなくならないよ」と吹き込んで毎日少しづつでもいいので勉強をさせるのです。
感覚的に勉強をしないことがなんだか落ち着かない……という状況にもっていくよう、まずは親がうまく立ち回りましょう。
(2)最初に音読から一緒にやってみる
小学校の宿題でほぼ必ず出されるのが“音読”の宿題です。たいていのお子さんは、「音読なら簡単だからやる」と比較的取りかかりやすいはずです。
もしくは音読が嫌いなお子さんも、「お母さんと読んでみようよ」と一緒に誘ってみると素直に聞いてくれることが多いです。
脳科学の分野で有名な東北大教授の川島隆太氏は、音読をしているときは脳がもっとも活性化すると断言されています。
脳が活発になったところでそのまま勢いにのってほかの宿題や課題をしてもいいですし、集中力が途切れたらまた音読に戻って……というやり方で上手にのせるといいかもしれません。
読解力にもダイレクトにつながると言われている音読。家で遊びのように毎日音読ごっこをしてもいいくらいです。
まずは、音読を基本に学習を導いてみましょう。
(3)天狗になってもけっこう。おだててやる気を持続させる
勉強を好きになるには“達成感”が必要です。そのためには、親がとにかく子どもをほめることが大切です。
子どもの意欲は、親が達成感を味わわせる力次第とも言われているくらいです。
たとえば、小学校低学年のうちはテストでも100点や高得点を取ることが多いです。
その際も、「100点すごいねえ」だけではなく、「学校を休んであまり習ってないところだったのに100点? すごいわねえ」や「この前の日曜日、一緒におさらいして頑張ったもんね。すごいねえ」などと、点数以外でも頑張った部分を具体的にほめてあげることが大切です。
時には「勉強しないのにいい点とれた」と言ってくるかもしれません。
その場合も、「勉強しなかったのにすごいわねえ。頭いいのね」とうぬぼれさせて新たな勉強をさせる弾みにしてもいいのです。
とにかくおだててやる気を引き出すことが親の役目です。
以上です。勉強は、中学、高校……とこの先もずっと続いていきます。親が横について勉強をさせられるのも小学校のうちだけかもしれません。
小学校低学年の素直な時期に勉強癖をしっかりつけておくと、それ以降は自主的にできるお子さんになる可能性が高いです。
今のうちにしっかりと親子二人三脚で頑張ってみてください。
【参考文献】
・『小3までに「勉強グセ」をつける法ー親の「教育力」次第で子どもの学力はいくらでも伸びる!』和田秀樹・著
●ライター/aki(中高英語教員)