親のサポートが必須! 子どもの成長につながる“夏休み”の過ごし方
2016年8月2日 | よみもの親のサポートが必須! 子どもの成長につながる“夏休み”の過ごし方

【ママからのご相談】
うちには小学6年生の子どもがいるのですが、この前もらった通知表の内容がひどくてショックでした。国語や算数などの苦手な教科はほぼ「頑張りましょう」。得意なはずの体育や図工ですら「よくできました」が一つもありませんでした。
先生からのコメントには、「忘れ物や宿題忘れが頻繁にあった」と書かれており、母子ともに反省しています。来年からは中学生だというのに、この調子では不安ばかりが募ります。
本人も相当ショックだったらしく、この夏休みで変わりたいと言っています。そんな息子を全力で応援したいのですが、正直子どもに対して何をしてやればいいのか分かりません。すでに塾や習い事はいくつか通わせているため、時間的にも金銭的にもこれ以上増やせません。何か良い方法を教えてください。
子ども自身に目標を立てさせましょう。
ご相談ありがとうございます! ライフオーガナイザーの阪口ゆうこです。
子どもから通知表をもらい、それが悪い評価ばかりだとショックですよね。しかし、いつまでもクヨクヨしているわけにはいきません。何事もつまづいたときが成長する絶好のタイミング。
計画性を持って子どものサポートをしてあげることが大切です。

夏休みを有意義にする
ソニー生命保険が実施した『子どもの夏休みの過ごし方に関する意識』という調査では、
・夏休みの過ごし方は子どもの将来に影響を及ぼすと思う……72.2%
・家族の絆を深めたい……88.2%
・子どもが将来を考える機会を設けたい……80.6%
というアンケート結果が出ています。多くの保護者が「夏休みを有意義に過ごさせたい」と感じていることが読み取れますね。
それでは、夏休みをどういう風に過ごせば有意義だと言えるのでしょうか。
ご相談者さんの場合は子どもの通知表の成績が悪かったとのことですから、「子どもの苦手科目を克服させよう!」と思うかもしれません。もちろん、それも素晴らしい夏休みの過ごし方です。
しかし、国語や算数の勉強は夏休みでなくとも日常の中でできます。“夏休みだからこそできること”に視点をフォーカスしてみてはいかがでしょうか。
たとえば、お子さんは宿題や忘れ物が頻発していたとのことですが、こちらを優先して改善するのはどうでしょう。
夏休みは家族で一緒に過ごす時間がぐっと増えるため、子どもが日常生活で犯すミスを観察して指摘することができます。
これは塾や習い事で忙しく、家で過ごす時間が少ない普段の生活では難しいことですよね。このように、“夏休みにしかできないこと”を考えて子どもと接するのも一つのポイントとなります。
まずは俯瞰、そしてできる範囲で実行
子どもの将来について親子で一緒に考えてみましょう。子どもは自分自身のことをどのように思っていて、将来をどう考えているのか。
テレビやゲームを消して、じっくりと話し合ってみましょう。苦手科目を克服したり、日頃の生活態度を改めさせたりするのにも、この過程がなければ効果が薄くなります。
子どもが一通り自分のことについて考えを巡らせたら、自分の現状を客観的に見つめさせ、達成できる範囲で目標を立てさせましょう。
どんな目標でも構いません。子ども自身に目標を立てさせることが大切なのです。そして保護者はそれを全力でサポートしてあげましょう。
夏休みの間にその目標をクリアできれば、課題をこなせたことによる成功体験や計画性を得るキッカケになります。それらは勉強面、生活面の両方で役に立ちます。
ひと言でまとめると、夏休みの課題は子ども自身に設定させ、それをきちんと達成させること。それが有意義な夏休みの過ごし方なのではないでしょうか。
【関連リンク】
・子どもの将来と教育費に関する調査(平成25年度) | ソニー生命保険株式会社
●ライター/阪口ゆうこ(ライフオーガナイザー)
●モデル/倉本麻貴(和くん)