保健師が教える! 夏バテを予防するために整えたい“バランス”3つ
2016年7月8日 | よみもの保健師が教える! 夏バテを予防するために整えたい“バランス”3つ

【ママからのご相談】
毎年、夏本番になると夫婦揃ってバテてしまい、子どもにつまらない思いをさせてしまうことがあります。
今年こそは元気に過ごしたいのですが、夏バテ予防のためのいい方法はないでしょうか?
食事、睡眠、自律神経のバランスを整えよう。
こんにちは。ご相談ありがとうございます。ママライターの横山かおりです。
いよいよ夏が近づいてきましたね。連日の暑さにやられてしまう人も多いでしょう。今回は夏バテしないための方法を、区の保健師さんに伺ってきましたのでご紹介します。

(1)食事のバランス
暑くて食欲もなくなり、アイスやフルーツ、冷たいものばかり食べていませんか? きちんとした栄養が取れていないことが夏バテの原因に多くあります。
保健師さんに夏バテ予防になる食材を聞いてみました。
『夏バテ予防になる栄養素として、イミダペプチド(鶏胸肉、マグロ、カツオなどに多く含まれる)、クエン酸(柑橘類のフルーツ、お酢、梅干しなどに多く含まれる)などがあげられます。
両方とも疲労回復効果があり、一緒に摂取することでさらに効果は高まります。鶏肉を梅肉ソースでいただいたり、マグロと柑橘類を使ったマリネを作ったりすると、さっぱりしていて夏バテ予防メニューとしてオススメです』
とのこと。暑い日にとても惹かれるメニューですね! 体が求めている、ということなのかもしれません。
(2)睡眠のバランス
夏バテ予防に欠かせないのが睡眠です。ただ長い時間寝ればいいということではなく、質の良い睡眠をとるようにしましょう。
ではどうすれば質の良い睡眠が得られるのでしょうか? 保健師さんによると、
『39〜40度のお風呂にゆっくりと入浴するようにしましょう。就寝の2時間以上前に入浴すると落ち着いて眠ることができます。また、寝る前にスマホやテレビなどの強い光を浴びないようにしましょう。脳が活性化してしまい眠りにつきにくくなります』
とのこと。眠れないからといって、「眠れない眠れない……」と思うと余計眠れなくなります。深く考えず、穏やかな気分で横になりましょう。
(3)自律神経のバランス
最近の研究では、夏バテは自律神経に大きく関係しているということが分かっているそうです。
自律神経のバランスが乱れると夏バテが起きやすい。ということは、自律神経のバランスをうまく保てばいいということですね。
保健師さんによると、
『自律神経のバランスを保つためには、
・紫外線対策をする
・室内の風通しをよくする
・のどが乾く前に水分補給をする
などがあげられます。
紫外線は自律神経へ大きく負担をかけるものになります。日傘や日焼け止め、サングラスなどしっかり対策をとることで自律神経も影響を受けにくくなるでしょう。
そしてエアコンのつけすぎや風通しの悪いこもった部屋も自律神経の負担になります。換気をしたり扇風機をつけたりして空気を循環させるようにしましょう。
のどが乾いた、と感じたときにはすでに脱水状態のことがあります。体内の水分量が減ると自律神経のバランスも崩れやすくなるので、水分をこまめにとるようにしましょう』
とのことです。頭ではわかっているのに実際にはできていないことも多々あります。意識的に行動するようにしましょう!
夏バテだけではなく、健康の基本は規則正しい生活にかかっています。家族で楽しい夏を過ごすためにも、元気な状態を保てるような生活をしていきましょう!
●ライター/横山かおり(ママライター、元モデル)