好きに使わせてOK? 子どもの金銭感覚を育てる“お小遣い”の渡し方
2016年6月24日 | よみもの好きに使わせてOK? 子どもの金銭感覚を育てる“お小遣い”の渡し方

【ママからのご相談】
息子が小学校に上がったのを機会に、そろそろお小遣いを始めようかと考えています。お金の知識をつけるためには、どのようなことに注意してあげることがいいでしょうか。
お小遣いの渡し方を工夫して子どもの金銭感覚を育てましょう。
お小遣いは、計画的にお金を使う、無駄遣いをしない、買ったものを大事にするなど、生活を送るうえで、基本的な大事なことを教えるよい機会です。

お小遣いをあげる頻度
金融広報中央委員会の平成22年度の調査によると、小学校低学年ではときどき100円程度もらう、高学年では月に500円程度もらう、というのがもっとも多い回答となっています。
先の予定を見通せる力がついてくると、一度にあげる金額を多くして計画的に使わせている様子がうかがえます。
お小遣いは親子で管理
低学年の場合は都度渡す形が多いですが、中高学年になると、一度にまとまったお金を渡し、自分で必要なものに使うケースが増えてきます。
自分で考えて失敗しながら学ばせたい場合は、お小遣いが足りなくなっても補充しない、という約束のもと、好きに使わせるのもよいでしょう。
一方、管理の仕方を教えたいときは、お小遣い帳などを用意し、手元にいくらあるかを把握できるように、記録する方法を教えてあげるとよいでしょう。
夏休みにしたい金銭教育
夏休みの宿題とからめて家庭でできる金銭教育はたくさんありますが、例をあげたいと思います。
1週間分のおやつを子どもだけで買わせる
夏休みは計画的にお金を使うことを学ぶいい機会です。
たとえば、1週間分のおやつを子どもに買わせる、という企画。日曜日にお金を渡して子どもに1週間分のおやつをまとめて買わせます。子どもは、次の日曜日まで、毎日何を食べるか考慮して自分の分を確保することになります。
期待される学びとしては、予算以内で買い物をすること、買ったものを日数で割ること、それを人数で割ること、買ったおやつを大事に食べること、などです。
カレーなどの材料を買いに行き、作る
家族に好きなカレーの具を聞き、自分でカレーの献立を決める。親はいくらかお金を渡し、その予算内で買い物をしてきてもらう。
高学年であれば、カレーの作り方から調べる。インターネットや、カレーの箱の裏など、自分で見つける。材料は家にあるものを調べ、足りないものを予算内で買う。予算内で買えないものはどうするか、自分で考えさせる。
作ったものは写真にとり、経過を記録することで夏休みの宿題になります。
期待される学びとしては、家族の喜ぶものを考えて作る、予算内で買い物をする、自分で調べて作る。
金銭教育は学校では教わらない生きる知恵
お小遣いの使い方について子どもに任せきりにするのも心配という方も多いでしょう。
親子で話して決めることで、お金や、買ったものを大切にする、またそのお金はどこからきているかなど、親の仕事や社会の仕組みへの興味に発展していくいい教育材料になります。