合格率までUP!? 親が受験生の子どもへ“手紙”を書く意外なメリット
2016年6月16日 | よみもの合格率までUP!? 親が受験生の子どもへ“手紙”を書く意外なメリット

【ママからのご相談】
受験直前、子どもが一生懸命頑張っているのですが、どうしても不安です。不安から、怒鳴ってしまいます。
怒鳴ってしまったあと後悔するという悪循環を、もう何度もしています。どうすれば、この不安な気持ちを解消し、子どもを応援してあげられるでしょうか?
お金をかけず、不安が解消できて、合格率が上がる方法があります。
ご相談ありがとうございます。教育コンサルタントの佐々木恵です。
これまで勉強嫌いの子どもを専門に学習支援を行い、全員を第一志望に導いてきました。
受験に限らず、子どもにとって大切なイベントの前。受験をする本人はもちろんですが、支える側のお母様も、心配で夜も眠れないのではないでしょうか。
でも、自分が代わりに受験することもできないので、見守るしかなく、子どもがダラダラしているのを見るとイライラして怒鳴ってしまうこともあるのではないでしょうか。
成績が志望校に足りなくて、不安で仕方がない……。そんな気持ちを抱えておられる方、多いのではないかと思います。イライラしたり不安になったりするのは、お子さんに受かってほしいからですよね。
しかし、イライラをそのままぶつけたら、間違いなくお子さんは傷ついてしまいます。
そこで受験生を持つ親の皆さまに、不安が軽くなって、なおかつ子どものやる気も上がる方法をお伝えします!

お子さんに手紙を書きましょう
受験など、ここ一番の直前に不安な気持ちになったら、お子さんに応援のお手紙を書きましょう。
「いつも頑張っているね」
「こんなに頑張ったんだから大丈夫だよ」
そばでお子さんを見守ってきたお母様だからこそ、書ける言葉があると思います。温かい応援メッセージで、お子さんを励ましてあげましょう。
なぜ、紙に書くのか
紙に書くことで、お母様の気持ちがお子さんに伝わります。
しかし、メリットはそれにとどまりません。騙されたと思って一度書いてみてください。受験直前の不安な気持ちがスっと落ち着くのを感じるはずです。
不安や悩みなどのマイナスな感情を抱えているとき、頭は混乱状態にあるものです。
紙とペンを使って書くとき、言葉の意味やつながりに始まり、文字を書くときの手の動きや強弱、バランスなどを考えます。
そのため、脳に大量の刺激が与えられ、理性的に考えることができるのです。書き終えたものを見れば、頭の中にあった思考が客観視できます。
さらに、それを読んだお子さんは、やる気200%アップ間違いなし。特に中学受験においては、多くのお子さんが中学受験を自分のためにやってはいません。
子どもたちは親の喜ぶ顔のために、一生懸命勉強しているものです。
年齢が下がれば下がるほどこの傾向は強くなるでしょうが、「受かって、親を喜ばせたい」という気持ちは、小学生だろうが高校生だろうが同じなのです。
手紙を書く効果
では、実際にお子さんに手紙を書いてみた親御さんの声を聞いてみましょう。
『受験前日、子どもは寝る前に布団の中で私の手紙を読んでいたようです。受かったらラッキーくらいに考えていましたが、子どもも不安だったんだなと思いました。手紙があったから緊張せずに当日を迎えられたようで、無事に第一志望に合格できました』(中学受験生の母親)
『手紙作戦は効果絶大でした。実は、書くことを最近しなくなりましたが、娘からのリクエストで手紙が欲しいとのことでしたので、短いですが、したためてみました。受験生は、勉強もですがいろいろな不安な気持ちとも戦っているのですよね』(高校受験生の母親)
『受験前は私の方が不安でしたが、書くことで気持ちの切り替えができました。私も子どもたちの支えにならなくてはいけないので、母として、あらためて、強く構えようと思うことができました』(中学受験生の母親)
お子さんからの声も紹介しましょう。
『受験が不安でしたが、手紙をもらって「ひとりじゃない」と思うことができ安心しました』(高校生)
いかがでしょうか。手紙を書くのは恥ずかしいかもしれません。
しかし、親子の絆が強まり、不安が解消され、合格率も上がるなら……やってみる価値があります。
ぜひ、受験にあたり、お子さんにお手紙を書いてあげてください。最高のお守りになるはずです。
【参考文献】
・『大人の脳科学常識 頭が冴えわたる脳の鍛え方』トキオ・ナレッジ(著)
●ライター/佐々木恵(教育コンサルタント)