つけないわけじゃナイ!? 誤解されやすい「おむつなし育児」の真実4つ
2016年6月10日 | よみものつけないわけじゃナイ!? 誤解されやすい「おむつなし育児」の真実4つ

こんにちは、保育士でライターのyossyです。
「おむつなし育児」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。自然派の育児を好む人は知っているかもしれません。
でも、「おむつなし」という言葉から連想して、「全くおむつを使わない育児なのかな?」と誤解している人もいるようです。
ここでは、おむつなし育児に関して誤解しやすい部分を、Q&A形式で解説していきましょう。

(1)ずっとおむつをしない育児なの?
実際には、おむつを使っている人が多いようです。
おむつなし育児は、「おむつをしない育児」ではなく、『なるべくおむつの外(オマルやトイレ等)でオシッコ/ウンチをさせる育児』(おむつなし育児研究所による定義)です。
おむつなし育児の目的は、赤ちゃんが本来持っている自然な排泄欲を満たしてあげること。
保護者が、赤ちゃんが「排泄しそう」というタイミングを察知して、おむつを外して排泄してもらいます。
これにより、
・赤ちゃんとコミュニケーションがとりやすくなる
・赤ちゃんの排泄欲が満たされてご機嫌になりやすい
・排泄量が増えたり、おむつかぶれが改善されたりすることもある
・紙おむつのゴミや布おむつの洗濯が減ってエコ
といったメリットがあると言われています。
(2)ホーローおまるを用意しなきゃダメ?
おむつなし育児を実践している人のあいだで、ホーロー製のおまるが人気のようです。そのため、「ホーローおまるを購入しなければいけないのでは」と思っている人もいるかもしれません。
確かに、ホーローおまるは見た目もおしゃれで、汚れも落ちやすいというメリットがあります。
でも、重要なのは「おむつ以外の場所で排泄する」ということ。続けられるわからないうちは何も用意しなくてもOKです。
おまる以外にも、トイレや風呂場、使わなくなった適当な容器などで排泄するという方法もあります。
(3)トイレトレーニングにつながる?
「おむつなし育児=トイレトレーニング」と思っている人もいますが、おむつなし育児の目的は、あくまで排泄欲を満たしてあげること。「おむつを早くはずすこと」ではありません。
でも、おむつなし育児をすることで、
・親が赤ちゃんの「排泄したい」というサインを読み取れるようになる
・赤ちゃんがおむつ以外の場所に排泄する気持ちよさを覚える
といった効果が期待できます。それにより、結果的にトイレトレーニングが早く終わるケースもあるようです。
(4)赤ちゃんに無理をさせるのでは?
なかには、「小さいうちから無理をさせて、赤ちゃんがかわいそう」という意見を持つ人もいるようです。でも、決して赤ちゃんに無理をさせようとしているわけではありません。
大人だってそうなのですから、赤ちゃんもおむつにおしっこやうんちがついていたら、当然気分が悪いですよね。その不快感で泣くことも多いものです。
ですから、事前に排泄したいという気持ちを察知しておむつを外してあげれば、気分がよくなるはず。
ただし、親が「絶対におむつ以外でさせなくては!」と強く思いすぎてしまうのは考え物です。
うまくいかずに赤ちゃんにつらくあたってしまったり、イライラしてしまったりして、結果的に赤ちゃんにストレスがかかる可能性もあります。
はじめはうまくいかなくて当然なので、無理せずに気持ちを楽にして挑戦したいですね。
何かと誤解されやすいおむつなし育児。でも、実は今日からでも気軽にはじめることができます。
興味があれば、赤ちゃんを観察してチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
●ライター/yossy(フリーライター)