通学路は危険だらけ? 小学生を安全に登校させる親のサポート方法
2016年5月23日 | よみもの通学路は危険だらけ? 小学生を安全に登校させる親のサポート方法

【ママからのご相談】
4月から新1年生の子を持つ親です。学校まで通学路を通って学校へ行けるのかと不安です。行きは集団登校ですが、帰りは1人です。何かあったら困るので、迎えをした方がいいのでしょうか?
> 小学生が一人で登下校するメリット3つ(P1)
> 小学生がバスや電車で登下校するときの注意点(P2)
> 交通事故や犯罪から子どもを守る安全対策8つ(P2〜4)
> 外国の小学生の登下校事情(P4)
> まとめ(P4)
子どもだけの登下校は成長のチャンス!
こんにちは。寄り道推奨派の桜井涼です。ご相談ありがとうございます。
近年、さまざまな事故や誘拐などで、子どもが事件に巻き込まれることが多くなってきました。
私も4月から小1になる娘がいますので、「何かあったらどうしよう」という相談者様のお気持ちは痛いほどわかります。
しかし、子どもにとって、徒歩での登下校は、さまざまな体験や冒険をすることができる機会でもあります。子ども自身の健康面と精神面での成長が期待できるのです。
今回は、養護の先生のお話と、先生から配布された資料を元に、新1年生のために今できる、「親子で確認する通学路」のお話をさせていただきたいと思います。
小学生が一人で登下校するメリット3つ

(1)歩くことで体力がつく
今は、車があるのでとても便利な世の中になりました。しかし、その反面、足腰の弱い子どもが増えているのも事実です。
鍛えるためにも学校まで歩くことは大切ではないでしょうか。当然のことながら、体力もつきますし、視覚・嗅覚・聴覚などの感覚を良くするためにも、歩いて登下校することが必要です。
子ども一人だけでの登下校には不安があると思いますが、成長させるいい機会だと思って歩かせましょう。
(2)寄り道は子どもの心を育てる
相談者様が子どもだったころ、寄り道をして帰ったことはありませんか。
私は、学校から自宅までの1時間半の道のりを、ほとんど毎日寄り道して帰り、よく母親に怒られました。「危ないから真っ直ぐ帰ってきなさい」と。
しかし、父親は、「人様に迷惑をかけるようなことをしないで、暗くなる前に帰ってくるなら、寄り道して冒険しておいで」と言ってくれました。
子どもは、さまざまな物を見て触って覚えていくものです。虫の活動や四季の変化など、大事なことを学び取ることができます。これらって、日常の中でできる貴重な冒険ではないでしょうか。
(3)お友達作りのきっかけになる
学校への登下校の道のりは、お友達作りのいいきっかけになります。お互い知らない者同士でも、毎日通学路が同じであれば自然とお話しをするようになります。
寄り道は“日常の中でできる冒険”と言いましたが、それをお友達と一緒に体験することで、友情を育むことができます。
一緒に登下校してくれる仲間ができれば、ママも安心ですね。
→次ページでは、小学生がバスや電車で登下校するときの注意点について見て行きましょう。