トラブルを回避! ご近所付き合いのメリットと程よい距離感のコツ
2016年5月19日 | よみものトラブルを回避! ご近所付き合いのメリットと程よい距離感のコツ

【ママからのご相談】
来月、夫の仕事の都合で引越すことになりました。以前、近所の方とちょっとしたトラブルがありました。
その方とは、お互いの家を行き来して、悩みを相談するなど仲良くしていたのですが、私のことを他の人に悪く言ったり、秘密をばらされたりしていたことがわかりました。
信じていただけにショックで、近所で人に会うのがいやになった時期がありました。
今回、引越しを機に住宅を購入し住み続けるつもりなので、近所の方ともうまくお付き合いしたいと思っています。
同じような思いはしたくないので、近所の方とお付き合いする上で心がけることがあれば教えてください。
> ご近所付き合いの“程よい距離感”を保つ秘策5つ(P2〜3)
> ご近所付き合いで起こりがちなトラブルと回避策5つ(P4〜5)
> まとめ(P5)
ご相談ありがとうございます。おうちサロンプロデューサーの赤井理香です。
ショックな経験をすると、新しい場所での不安がふくらんでしまいますよね。
幼稚園教諭時代にもママ同士のトラブルは見てきましたし、今でもサロンにご近所付き合いの人間関係でのトラブルでご相談に来る方がたくさんいらっしゃいます。
そこで感じるのは、“人とのちょうど良い距離感”がわからずにトラブルに発展するケースが多いということです。
今回は、近所の方とどんな距離感で付き合うと良いのか、円滑な関係を築くために心がけるポイントをお伝えします。
ご近所付き合いをするメリット4つ

とあるアンケートによると、7割の人が「近所の人に会いたくない」と答えたという結果が出たそうです。
近年では“モンスター隣人”の問題も表面化してきており、ご近所付き合いにあまり良いイメージを持っていない人も多いのではないでしょうか?
しかし、古代から人間は集団で生活していく上で、ご近所さんと助け合って生きてきました。
以下では、最近忘れられがちになっている“ご近所付き合いで得られるメリット”について掘り返してみたいと思います。
(1)ご近所トラブルを防止できる
「逆じゃないの?」と思った方もいるかと思いますが、適切な距離感さえ保っていれば、ご近所の人たちはこれ以上なく力強い味方になってくれます。
ご近所トラブルというのは、大半が“相手がどういう人間か分からない”という状況で起こるようです。
逆に日頃からきちんと接していれば、少しくらい物音を立てても、「○○さんちは赤ちゃんがいるからねぇ」と寛容に接してくれます。
相手にイライラするときというのは、自分が我慢を強いられているときです。
気軽に話ができる仲であれば、ため込んだ不満を一気に爆発させてしまう前に、冷静に話し合いをすることができます。
ご近所さんと上手に付き合うということは、ご近所トラブルを回避できる最も有効な手段なのです。
(2)非常時に助け合える
たとえば地震や火事などが起こったとき、ご近所さんと親しい関係にあると、子どもをかくまってもらったり情報を交換できたりといった助け合いをすることができます。
東日本大震災や平成28年熊本地震では多くの人がご近所付き合いの大切さを再認識したといいます。
食糧や資源を分け合ってくれる、行方不明になった家族を一緒に捜索してくれる、避難所の場所や注意すべきことを共有してくれる……いざというとき、ご近所さんは防災グッズよりも役立つ存在になるはずです。
(3)子どもを犯罪から守る
近頃は子どもを狙った犯罪が多発していることから、地域の防犯意識が高くなってきていますね。
しかし、あまりご近所付き合いがないところでは、子どもが不審者と歩いていても、「もしかしたら父親かな?」とスルーしてしまうこともあるようです。
日頃からご近所付き合いをして家族構成や通っている学校などを教えておくことで、わが子が危ない目に遭う前にご近所さんが気づいてくれます。
ご近所さんたちに子どもを見守ってもらえるということは、防犯ベルや携帯電話を持たせるのと同様に有効な防犯対策になります。
(4)有益な口コミ情報がもらえる
引っ越してきたばかりの場合は、あまりその地域についての情報が頭に入っていないものです。
周辺にどんなお店があってどんな病院があるのか、自分一人で開拓していくのは時間がかかります。
ご近所付き合いをしていると、そういった情報がたくさん入ってくるようになります。
「あのお店はこのクーポンで安くなるよ」、「あの病院は評判悪いからやめたほうがいい」など、実際に行かないとわからないようなお役立ち情報を共有してくれます。
→次ページでは、ご近所付き合いの“程よい距離感”を保つ秘策を見ていきましょう。