男女別に解説! 思春期の子どもの特徴と心を開かせる接し方
2016年5月4日 | よみもの男女別に解説! 思春期の子どもの特徴と心を開かせる接し方

【ママからのご相談】
小学6年生の息子とのことで相談です。今は学校や友達のことなどを話してくれますが、これから中学生になってもいろいろと話し合える関係でいられるか不安です。
何かに悩んだときには相談してもらえるような関係でいたいと思っています。中学生になる息子と話し合える関係を築くために気をつけることを教えてください。
> 男女共通で見られる思春期の特徴5つ(P1〜2)
> 思春期の男の子に見られる特徴3つ(P2)
> 思春期の女の子に見られる特徴3つ(P3)
> 思春期の子どもが心を閉ざす“親のダメ対応”4つ(P3〜4)
> 思春期の男の子への接し方(P5)
> 思春期の女の子への接し方(P5)
> まとめ(P5)
ご相談ありがとうございます。ライターの赤井理香です。
今は息子さんがいろいろと話してくれているとのこと、良い関係を築いてこられたからこそ今の良好な関係があるのですね。
中学生になると、勉強に部活、友達関係など悩みやすい年頃なので、そんなときに話を聞いてくれる存在がいるということは息子さんにとっても心強いと思います。
今回は、思春期になっても子どもと話し合える関係でいるために大切なことをお伝えします。
男女で異なる思春期の時期

いわゆる“第2次反抗期”と重なることの多い“思春期”ですが、具体的にはいつからいつまでのことを指すのでしょうか?
実は、思春期が始まるタイミングは男女によって差があると言われています。
男の子の場合、小学校高学年くらいから始まりますが、女の子の場合は小学校中学年くらいから始まるのが一般的だそうです。女の子の方が早く思春期を迎えるんですね。
ちなみに、思春期が終わりを迎えるのは、男女ともに18歳前後とされています。たしかに高校を卒業するころには思春期が終わっているイメージがありますね。
思春期の期間は大体8〜10年くらいとなりますが、この間に子どもは心身ともに大きな変化を迎えることになります。
男女共通で見られる思春期の特徴5つ

(1)身長が大きく伸びる
男女共通して見られる思春期の特徴として、“身長が大きく伸びる”というものがあります。思春期の間に、男の子は25cm前後、女の子は22cm前後身長が伸びると言われています。
これは成長ホルモンの分泌が活発化することが原因となっていますが、不規則な生活を送っているとホルモンの分泌が抑えられ、十分に身長が伸びないこともあります。
また、思春期が遅く始まったほうが身長が大きく伸びやすいとも言われています。
(2)自我が明確に芽生え始める
思春期の大きな特徴の一つに、明確な“自我の確立”があります。
「自分は何のために行きているのか」「自分とは何か」といった自我が芽生えることで、いわゆる“自分探しの時期”が始まり、自分の価値観を育てていくようになります。
しかし、これらの疑問に答えるだけの経験や知識がないことから、精神的に不安定になりがちです。
(3)自立心が強くなる
自我が芽生え始めると、親の干渉を嫌うようになり、反抗的な態度をとって自立しようとします。
しかし、年齢的にも精神的にもまだ自立できる段階ではないので、自立と依存の間を行ったり来たりして葛藤を抱えがちになります。
その強い葛藤がストレスや不満となり、親に対する反抗の原動力となります。
→次ページでも、引き続き男女共通で見られる思春期の特徴を見ていきましょう。