全然言うこと聞かない!? 今どきのパパが息子に「ナメられる」理由3つ
2016年4月27日 | よみもの全然言うこと聞かない!? 今どきのパパが息子に「ナメられる」理由3つ

【ママからのご相談】
41歳主婦です。15歳の反抗期の息子がいます。息子は、主人が注意しても無視しています。知人のお宅の息子さんは、お父さんにひと言注意されると効果テキメンだと聞きます。
わが家の主人は、叱るときに大声で怒鳴るわけではなく、私が「たまには叱ってよ」と言うと面倒くさそうです。もっと頼りになる父親になってもらいたいのですが、どうしたら良いでしょう。
父子関係を少しずつ築いていくことから始めましょう!
ご相談ありがとうございます。ライターの渦マキです。
最近は、叱り方を知らないお父さんが増えているとよく耳にします。
お母さんが頼もしくなってきていて、子育てに関してお父さんが口をはさむ必要がなくなってきているとも考えられますね。
ただ、お母さんとお父さんの叱り方は大きく違います。
お母さんは子どもと長く接している分、冷静さを欠いた感情で叱りつけてしまう場面も出てきます。
そんなときに、お父さんの一声が効いてくるものですよね。

男の子の成長に必要なエディプスコンプレックス
男の子は、母親を間に挟んで父親と敵対する関係になる……そんなアンビバレントな心理状態をフロイトがギリシャの『オイデプス』にたとえて“エディプスコンプレックス”と名付けました。
本来であれば、父親は息子にとって“壁”のような存在でなければなりません。それを乗り越えよう葛藤しながら、だんだん成長していくものなのですよね。
ところが、最近ではお父さんが“壁”ではなくなってしまい、男の子にとって乗り越えるべき存在がなくなってしまいました。
近頃のお父さんが男の子の“壁”になれない理由3つ
・子どもの反発を嫌い、友達のような関係を築こうとしてしまう
・日頃仕事で忙しくしているため、休日はなんでも買い与えるなど聞き分けがよくなる
・お父さんが親に強く叱られた経験がないので叱り方を知らない
本来であれば、この時期に子どもの心に道徳観を植えつけるのも父親の役目。それができないということは、しっかりとした大人に育ちにくいということです。
相談者さまが悩んでおられるのも、まさにその部分ですね。旦那さまは、息子さんに嫌われたくないので大声を出したりしたくないというわけです。
また、大声を出すほどの親子関係を築けていないことも考えられます。
お母さんができること
・旦那さまを「頼りになる存在」だと少しずつ意識づける
・父と息子の会話ができるように持っていく
相談者さまの役目は、あくまでもご主人さまを“立てる”こと。ご主人さまに話をして現状を少しずつ変えていくよう協力を仰ぎましょう。
また、お母さんの口から「パパは頼りにならないんだから!」などというグチをお子さんの前で言うことを、控えていくように注意が必要ですね。
【参考文献】
・『「心が強い子」は母親で決まる!』和田秀樹・著
●ライター/渦マキ(フリーライター)