宿題しない原因はママ!? 子どもの“やる気”を奪う親のNG対応12選
2016年4月22日 | よみもの宿題しない原因はママ!? 子どもの“やる気”を奪う親のNG対応12選

こんにちは。ママライターのamuです。
子どものころ親にされて嫌だったはずなのに、ついわが子に同じことをしてしまっていることってありませんか? ガミガミ、決めつけ、お節介……。
人は、欲求や価値観が対立したときに、お決まりの12の対応で相手の行動を変えようとしてしまいがちだそうです。だけど、それは抵抗や反発を生んでしまうとか……。
普段してしまっていることが、逆効果だと知ることも、親子のより良い関係への近道なのかもしれません。
以下に、宿題をしないときの12の対応パターンと、子どもがそのときどう思いがちかをまとめてみました。

子どもがやる気をなくす親のNG対応12パターン
(1)命令、指示
「これの解き方はこうだよ、さっさとやってしまいなさい」
親の私たちにとっては簡単に見えるので、このようについ口を出してしまいます。
→子どもの気持ち:(もう、聞きたくない、何を言ってもムダ)
(2)脅迫、警告
「宿題をしないと怒るよ! どんどん頭が悪くなるよ」「はい! 5、4、3、2、1!!」
昔コギャル語にあった、MK5(マジでキレる5秒前)ってやつですね。
→子どもの気持ち:(こわい、押しつけてきて嫌だなぁ)
(3)説教、義務付け
「宿題をするのは、みんながしてる当たり前のことでしょ? 勉強することが仕事でしょ」
一般論を振りかざすこと、よくあります。
→子どもの気持ち:(うるさい!)
(4)提案、助言、忠告
「もっと上手に時間を使えるように、帰ってきたらすぐ片付けるとか、きちんと計画を立てなさい」
「ママもご飯を食べたらすぐ洗い物したら?」と言われたら困るなぁと思いつつ。
→子どもの気持ち:(わかっているけど、できないんだよ。イライラする)
(5)論理による説得
「寝る時間まで、もう2時間しかないんだよ。お風呂に30分入っていたら残りはどれだけ? よく考えて」
逆算や時間配分が苦手な子は多いようです。
→子どもの気持ち:(そうだよな……。なんでできないんだろう……)
(6)批判、非難
「ノロノロしてるからでしょ! どうしてそんなに怠け者なの? どうして毎日のことなのにできないの?」
なんで? どうして? は、ママがよく使うワード
→子どもの気持ち:(できない自分はダメなんだ)
(7)悪口、侮辱、はずかしめる
「全く成長しないのね、小さい子でもできることができなくて恥ずかしくないの?」
兄弟と比べるパターンは、ママ友達からも反省点でよく聞きます。
→子どもの気持ち:(こんなこともできない自分は嫌われている)
(8)解釈、分析
「宿題をしない言い訳ばっかり考えているんでしょ? 勉強が嫌いなの? 塾に入れないとダメかしら……」
こういう、親の本気の一人言って怖いですよね……。
→子どもの気持ち:(勉強ができるいい子になってほしいんだろうな、変わってほしいんだろうな、でもできない……)
(9)同情、なぐさめ、激励
「宿題多いよね。難しいよね。でも、きっとやればできるよ。ファイト!」
これは、優しくて一見よさそうに見えます。私にはできない……。
→子どもの気持ち:(できないと決めつけられている)
(10)尋問(原因・動機・理由を探る)
「どれだけ時間をかければできるの? すぐに取りかかれない理由はなに?」
そんなこと言われても、面倒だってこと以外に理由はないんですよね……。
→子どもの気持ち:(どうしてすぐに問い詰めるんだろう)
(11)賞賛、ご機嫌とり、同意
「本当は頭がいいんだから。やればすぐ終わるよ」
俺の何を知っているんだ! パターンフラグ。
→子どもの気持ち:(そんなことないのにプレッシャー……)
(12)ごまかし、皮肉
「誰かさんは、今日は機嫌が悪いのかな~」
俺のこと何ひとつわかってない! パターンフラグ。
→子どもの気持ち:(もう少ししたらやるといっても、理解してもらえないだろうな)
どれも、「いいよね、お母さんはやらなくていいんだから」という気持ちにさせてしまうのもわかる気がします。
子どものやる気を奪う“親の攻撃行動”3つ
そして、これら12の対応以外にも、3つの攻撃行動と呼ばれるものが、
(a)無視
「どうせやらないんだから」と冷たい視線でほうっておく。何か頼まれても聞こえないふりをする、など。
(b)仕返し
言うことを聞かないのに腹を立てて、ご飯を抜きにしたり、普段してあげていることをしない。宿題に使うものを捨てるふりをする、など。
(c)他で攻撃する、いやがらせ
「全然言うこと聞かなくて、宿題もガミガミ言わないとできない」と友達や祖父母などに言いふらす。先生に相談して言ってもらう、など。
これらをすると、相手の心は閉じてしまうそう。
かと言って、自発的にはやらないし、何も言わなかったら永遠にやらない! というママの声が聞こえてきそうです。
そこで、オススメしたいのが、まずわが子の反抗パターンを知ること。
命令すると腹が立って反抗する子、逆に優しくすると子ども扱いや馬鹿にされたと感じて反抗する子がいると思います。
命令されると重い腰をあげる子と、励まされたら頑張れる子がいると思います。
12のパターンをうまく使って、その子にあったアレンジをしながら発破をかけるのも、親の腕の見せどころなのかもしれません。
【参考文献】
・『親業―子どもの考える力をのばす親子関係のつくり方』トマス・ゴードン(著)
●ライター/amu(ママライター)