今日も怒鳴って後悔! ママが「子どもに対するイライラ」を抑えるコツ
2016年4月20日 | よみもの今日も怒鳴って後悔! ママが「子どもに対するイライラ」を抑えるコツ

【ママからのご相談】
40代、小学5年生の男の子のママです。息子の行動に毎日イライラしてしまい、感情的に怒鳴りつけては後で後悔する、ということを繰り返しています。もっと子どもに優しく接するためにはどうすればいいのでしょうか?
子どもにイライラするときは、自分に向き合うサイン。癒しワードを自分につぶやいてみましょう。
ご相談ありがとうございます。ママライターの馬場じむこです。
子どもに対してイライラしてしまい、感情的に怒鳴ってしまうことは私もよく経験します。
感情的に怒鳴ってしまうと、子どもが泣いて、すっきりするどころか悲しい気持ちだけが残る……こんな負のスパイラルから脱出したいですよね。
今回は、心理セラピスト大鶴和江さんの著書『怖れを手ばなすと、あらゆる悩みから自由になる』から、子どもにイライラするときあなたの中で何が起こっているのか、そしてそんなときにどう対処すればよいのかをお伝えします。

イライラするときこそがサイン
大鶴和江さんの著書にはこのような記述があります。
イライラするときこそがサインなのです。自分と向き合うときです。怒りの下にはほんとうの気持ちがあります。ほんとうはわかってもらいたかった、自分も親に甘えたかった、愛されたかった、という大きな悲しみが眠っていたりするのです。人は悲しみを抑えているとイライラします。イライラは怒りというよりも、悲しみのサインであることのほうが多いです
イライラは悲しみのサイン。この言葉を考えながら、子どもに感情的に怒ったことを振り返ると、わがままを言う息子に対して、「自分もこんなワガママを言いたかった」と、小さな自分がしょんぼりとしている光景が思い浮かびました。
また、自分は一生懸命やっているのに、どうして息子がこういうことを言うのか分からないという気持ちや、夫にこの気持ちを分かってほしいといった悲しみがじんわり湧いてきました。
怒りで頭がいっぱいのときは、そこまで思いをはせる余裕はないかもしれません。
しかし、後になってからでも、怒りの下にある感情をないものにせず、時には涙を出すぐらいしっかりと味わいきることが心の落ち着きにつながります。
子どもにイライラするときに語りかけてみる言葉
また、大鶴和江さんの著書には、子どもにイライラしたときに自分に語りかける言葉としてこういったことも書いてあります。
子どもにイライラするときには、自分の胸に手を当てて、自分の内側に向かってこう語りかけてみてください。
いつもガマンばかりしていてつらかったね。
ほんとは自分が一番愛されたかったんだよね。
ほんとは悲しかったんだよね。
生まれてきて良かったんだよ。
自分が楽しんでいいんだよ。
あなたはひとりじゃない。
いつも私が一番の味方でいるよ
子どもに対して何か働きかけるのではなく、まずは自分の悲しみやざわつく気持ちに目を向け自分に語りかける。
これを何度も繰り返すことで、お子さんに対するイライラや感情的に出てしまう言葉も変わってくるかもしれません。
いかがでしたでしょうか。
私も大鶴和江さんの著書にあった“自分に語りかける言葉”を胸に手を当てて声に出してみると、胸のあたりが温かくなって少し気持ちが落ち着くのを感じました。ぜひ試してみてくださいね。
【参考文献】
・『怖れを手ばなすと、あらゆる悩みから自由になる』大鶴和江・著
●ライター/馬場じむこ(書評ブロガー)
●モデル/大上留依(莉瑚ちゃん)