散らかすのは仕方ナイ? 子どもが「お片付け」したくなる環境づくり
2016年4月15日 | よみもの散らかすのは仕方ナイ? 子どもが「お片付け」したくなる環境づくり

こんにちは、ママライターのfurahaです。
幼児期の子どもをもつママの悩みの種のひとつ、お片付け。
毎日「片付けなさい!」と言っているママ、何度言っても片付けをしない子どもにイライラしているママも多いと思います。
でも、実は片付けをしやすい環境が整っていないと、子どもにとってお片付けはとても難しいことだとご存知でしたか?
お子様がなかなか片付けをできるようにならない……というママ必見! 子どもが進んで片付けをしたくなる方法を紹介します。
夢中で遊ぶことは子どもの脳の発達を促す!
多くの子どもは、遊ぶとなると家にあるおもちゃを次々と出して、部屋の中を散らかしながら遊びますよね。
大人からすれば、一つ遊んだら一つ片付けておけば、そんなに散らかることはないのに……と思わずにはいられません。
しかし専門家によると、この夢中になって遊ぶというのがとても良いことなのだとか。
教育評論家の親野智可等先生は、著書『「ダメ!」を言わなければ子どもは伸びる』のなかで以下のように述べられています。
『例えば、子どもが大好きなブロックに夢中になって遊んでいるとき、思考力、創造力など…脳はフル回転しています。まさに頭がよくなっていく真っ最中。しばらくして飽きてしまって“じゃあ、お絵かきしよう!”と、出しっぱなしで次に移ったとき脳は高速回転を続けたまま次にいけます。そうやって、出しっぱなしで何時間もフル回転の状態のまま楽しく遊ぶと、頭もスッキリ、気分も爽快。さらに、脳も鍛えられるのです』
思いっきり散らかしながら無我夢中で遊ぶことは子どもの自然な姿であり、創造力や思考力を鍛えることにもなっている。
そう思うと、多少散らかっていても大らかな気持ちで子どもを見守ることができるのではないでしょうか!?

お片付けタイムを決めてそのときに一気に片付ける!
夢中で遊ぶのは子どもにとって良いことですが、遊びっぱなしで片付けをしないというのはいけません。
夕食前やお風呂の前など片付けるタイミングを決めて、そのときに一気に片付けるようにしましょう。
毎日同じタイミングに片付けることで、子どもにとってもわかりやすく、お片付けの習慣がつきやすいと思います。
子どもが片付けたくなる環境を整えよう!
では、どうしたら子どもはお片付けタイムに進んで片付けられるようになってくれるのでしょうか?
わが子が片付けをしないというママは、子どもが片付けやすい環境が整っているかを見直してみましょう。
(1)子どもが片付けやすい収納にする
・おもちゃ箱はフタのないものにする
・箱に目印や写真をつけて、分類して片付けやすいようにする
・表紙が見える絵本収納棚など、パッと見てどこに何があるのかわかる収納にする
・収納場所は子どもがしまいやすい高さにする
おもちゃ箱が開けにくかったり、物がしまいにくかったりする収納であれば、子どもは片付けたがりません。
幼い子どもでもわかりやすい収納を心がけましょう。
(2)子どもの発達に合わせて少しずつ片付けをできるようにしてあげる
いきなり1人でちゃんと片付けができる子はいません。まず初めは、部屋の隅におもちゃを集めるところから始めてみる。
それができたら種類やサイズで分類、おもちゃ箱に自分で入れられるようになる、というように段階を踏んであげるといいでしょう。
(3)遊び感覚で片付ける
「どっちが早くできるかママと競争ね!」と言って数を数えながら一緒に片付けたり、箱によっておもちゃを分類している場合は正しい箱におもちゃが入れられるかゲーム感覚で片付けをしてみたり。
片付けが苦手な子には、遊びの延長線上で片付けができるようにしてあげるのもおすすめです。
片付けができたらシールを貼る、というようなお片付け表を作ってあげるのも喜ぶと思います。
(4)片付けができたときは思いっきり褒めてあげる
片付けに限らず育児全般にいえることですが、子どもは褒められるとそのことに対して得意なイメージを持ち、次からも進んでやってみようと思えるようになります。
少しでも片付けができたときは、「お片付け上手だね〜よくできたね〜」と褒めてあげてください。
物を大切にする心を育むことで片付けもできるようになる!?
片付けないといけない理由、皆さんはお子様に何と伝えていますか!?
大人の感覚からすると、片付けないと部屋が散らかるから、けじめがつかないから、部屋が散らかっていると物を踏んで怪我の原因になるから、といったところでしょうか。
しかし、このようなことを言われても、恐らく小さい子どもはピンときません。そこでおすすめなのは、物を大切にする心を育んであげるということ!
「おもちゃを出しっぱなしだと踏んじゃって、○○くんも大事なおもちゃもイタイイタイになっちゃうよ」
「乱暴におもちゃをしまうと、大事なおもちゃが怪我しちゃうよ。遊べなくなるよ」
というように、「大切な物だからちゃんとしまってあげないと」という気持ちが芽生えるようにわかりやすい言葉で伝えてあげるといいでしょう。
何度言っても子どもが片付けをしないと、イライラしてしまったり、「片付けなさい!」と怒鳴ってしまったり、挙げ句の果てに結局自分で片付けてしまう。
ついついそうなっちゃうママもいると思いますが、もちろんそれらは逆効果!
子どもが片付けやすい環境を整えてあげて、親子で気持ちよく片付けができるように工夫できるといいですね。
【参考文献】
・『「ダメ!」を言わなければ子どもは伸びる』親野智可等・著
●ライター/furaha(ベビーマッサージ講師)
●モデル/大上留依(莉瑚ちゃん)