停電しやすくなる!? ママが乱立する「電力会社」を選ぶポイント
2016年4月8日 | よみもの停電しやすくなる!? ママが乱立する「電力会社」を選ぶポイント

こんにちは。在宅ワーカーの川中利恵です。
2016年4月1日より、電力の小売り全面自由化が実施されましたね。2月ごろから順次申し込みが始まっているようで、Web上でも電力会社比較サイトがいくつかあるようです。
平成28年3月25日現在、家庭向け法人向けを合わせた登録小売電気事業者は、東京電力など一般電気事業者を含めるとなんと276社。
これまでお住まいの地域では固定されていた家庭用で利用できる電力会社が大幅に増加し、新たな選択肢として名乗りを上げています。
地域によって選択できる会社の数は異なりますが、これまで選択肢がなかったのに、一気にこんなに増えてしまうと、さすがに迷ってしまいますよね。
そこで今回は、電力会社選択のポイントをまとめてみました。

「電線やメーターは有料」「電力会社を変えたら停電」はウソ!
まず、注意してもらいたいのは、電話勧誘や訪問販売です。
今はWebを検索すれば詳細な情報がたくさん提供されているので、ご自身でしっかり調べてから電力会社を決めたほうがいいと思います。
契約の切り替えはいつでもできるものです。また、契約した電力会社が倒産したとしても電気は止まらないし、停電にもならないので安心してください。
契約を急がなくても電気は止まりませんから、じっくり選択しましょう。
悪質な業者の場合、電線やメーターを有料で設置する必要があると言ってくることがあるようです。しかし、電力会社をどの業者に替えたとしても、メーターや電線を有料で設置する必要は一切ありません。
メーターは順次スマートメーターと呼ばれる新たなメーターに切り替えられます。各家に訪問して人力で行っている検針から自動検針へ切り替えるものですから、原則無料設置です。
また、電線はこれまで使用しているものをそのまま使います。
そのため、新たに電線を購入する必要もありませんし、万が一契約した電力会社の発電量が下がってしまったとしても、ほかの電力会社から電気が送られる仕組みが出来上がっています。
「電力会社を変えたら停電しやすくなるということはない」ので、このようなことを言い出す業者との契約はやめましょう。消費者庁も平成28年3月に警告を出しています。
万が一契約してしまったとしても、契約8日以内であればクーリング・オフできますので、急いで対応しましょう。
契約トラブルが起きた場合は、速やかに消費者ホットライン188に連絡してみてくださいね。
各地における電力会社自由化の実態は?
これまでお住まいの地域に合わせて決められていた10社から、一気に276社になった電力会社。ただ単純に「自由に選べる」と言われても、困ってしまうことでしょう。
さらに地域によっても選択肢の幅が異なり、どの企業がお住まいの地域にフィットしているかどうかも経済産業省資源エネルギー庁のサイトを見てもよくわかりません。
実際のところ、自由化によって最も競争が激しくなるのは、東京電力管内の関東です。次に関西電力管内、それから中部・九州・北海道の順に続きます。
残念ながら東北・北陸・中国・四国の場合は選択肢が少なく、限られてしまうようです。また、沖縄電力管内は新規参入がないため、電力会社を変えることはできません。
世帯数が多いほど、新規参入電力会社が多いという結果で、今後も競争が難しいのではないかと言われている地域もあります。
それでも自治体が電力販売を予定するなど、東日本大震災をきっかけに電力の地産地消を訴えるケースも増えているため、今後の参入はもっと増えることを期待しましょう。
料金やポリシーを見極めて電力会社を選択しよう!
では具体的に、電力会社を順番に選択してみましょう。
各電力会社は、自由化に当たりさまざまなサービスや割引、ポリシーなどを打ち立てています。そこで、どんなことに着目すればいいかを知っておくとよいでしょう。
(1)利用できる電力会社を調べる
まずはご自分の地域で提供されるサービスを確認してみましょう。良さそうなプランがあってもお住まいの地域に対応できなければ意味がないためです。
また、詐欺が流行しているようです。本当に国に登録された電力会社かどうかの確認も忘れずに行っておきましょう。
(2)ご自身の選択基準を決めておきましょう
各電力会社によって、PRポイントが異なります。
具体的には、
「とにかく料金が安くなること」
「ほかのサービスを利用することで総合的に生活に必要な経費をコストダウンできる」
「ポイントなどでアイテムやサービスを受けられる」
「時間帯別で安くなるプランがある」
など、コストやサービス面のメリットを大々的に打ち出す電力会社です。
コストの安さをウリにする電力会社を選択する場合は、「長い目で見たら損だった」ということがないように、頻繁に利用するサービスとの組み合わせをしっかり調べておくとよいでしょう。
また「太陽光など再生可能エネルギーの利用比率が高い」「電力の地産地消ができる」ことなどをPRする企業も少なくありません。
ご自身が一番重要だと思うポイントに絞れば、より探しやすくなります。
(3)比較サイトを利用すれば効率アップ!
多くの電力会社では、現在の電気使用量からどれぐらい価格差があるのかを調べることができるようです。電力会社を絞り込んだら、まずはコストの確認をしてみましょう。
それでも選択が難しい、と思われる方も多くいらっしゃるでしょう。その場合は比較サイトを活用してみてください。多くの電力会社との比較が簡単に行えます。
電力会社によって、契約内容はさまざまです。ケータイ電話の契約のように、期間が設定されており、期間内の解約は手数料がかかるケースもあります。
じっくり家族で話し合って、ご家庭ごとに適した電力会社をセレクトしてくださいね。
わが家は再生可能エネルギーの使用率が高い電力会社をセレクトしようかなと思っています。
●ライター/川中利恵(在宅ワーカー)