ママはダメダメ言い過ぎ? 子どもに「本当に我慢させるべきこと」3つ
2016年4月6日 | よみものママはダメダメ言い過ぎ? 子どもに「本当に我慢させるべきこと」3つ

【ママからのご相談】
38歳専業主婦、7歳の娘がいます。最近娘が、友だちの家の近くの公園に、仲良しグループ3人と自転車で遊びに行きたいと言っています。
距離は自転車で10分くらいですが、目が届かない場所に行かせるのは心配なので「危ないからダメ」と言って禁止しました。
他のお友だちは遊びに行っているようで、娘からは「うちだけどうしてダメなの? ママはなんでもダメダメばっかり!!」と言われてしまいました。
娘を守りたい気持ちをわかってもらえません。どのようにしたらいいでしょうか?
必要な我慢以外は子どもの気持ちを尊重してあげましょう。
ご相談ありがとうございます。ライターの渦マキです。
誘拐などの子どもが犠牲になる事件が増えている昨今ですので、相談者さまが心配される気持ちはよくわかります。
相談者さまが「危ないからダメ」と禁止した理由を、お子さんに具体的に説明はされたのでしょうか?
「行くまでの道のりに交通量が多いなど危ない通りがある」「公園の出入りが多いので心配」など、相談者さまが心配されている理由を説明してみれば、お子さんも納得できるかもしれません。

子どもを心配するあまり、過剰になりすぎていませんか?
お子さんに「ママはなんでもダメダメばかり」と言われたそうですが、子どもを心配する親御さんのお気持ちもよくわかります。
しかしながら、お母さんに「○○は危ないからダメ!」と言われるたびに、お子さんは我慢して親の言うことを聞いていたはず……。
やりたいことを我慢し、諦めてきたという事実も受け止めてあげてください。
親が何に対しても禁止しすぎると、子どもはやがて「何を言ってもダメと言われるに決まっている」という諦めの態度が強くなっていきます。
小さな子どもは誰でも「ちょっと冒険したい」とか「自分でやってみたい」というような気持ちを持っています。
親の「ダメ、ダメ」の言葉がでるたびに我慢し、やがて何ごとに対しても挑戦したり自分の力でやり通したりする意欲がなくなってしまいます。
子どもに本当に必要な3つの我慢
(1)命に危険を及ぼす行動
(2)人に迷惑をかける行動
(3)人を傷つける行動や言葉
以上の3つは子どもにとって必要な我慢です。それ以外の行動であれば、基本的には不必要な我慢といえるでしょう。
今回、相談者さまが禁止されたお友だちと自転車で公園にいく件に関しては、先に紹介した必要な我慢の中に含まれる要素があるのかをよく考え、お子さんの意志を尊重する方向に持っていってはいかがでしょうか。
一度公園についていき、危険な場所などがないかを調べたり、独自の決めごと(知らない人についていかない、1人で行動しないなど)を作ったりしたうえで許可してみてはいかがでしょうか。
子どものやりたいことを押さえつけてしまうことで、自己主張ができない人間になっていってしまうことを忘れないようにしてくださいね。
【参考文献】
・『小学校までに親がやってはいけない101 2016年3月号(PHPのびのび子育て 増刊)』PHP研究所
●ライター/渦マキ(フリーライター)