コレで痛み知らず? プレママが“安産”のためにできること
2016年4月4日 | よみものコレで痛み知らず? プレママが“安産”のためにできること

【ママからのご相談】
妊娠9か月に入った妊婦です。おなかがどんどん大きくなって、出産が間近であることをひしひしと感じています。
今回これが初めての妊娠なのですが、当然出産も初めてで不安だらけです。
少しでも安産で産みたいと考えているのですが、何か安産のコツみたいなものはあるのでしょうか?
お産が始まる前までに体力づくりをし、心身の状態を整えておきましょう。
ご相談いただきありがとうございます。ママライターのましゅままです。
妊婦さんにとって出産は得体の知れない大仕事。本当に不安でいっぱいになりますよね。
しかし、心配することはありません。いざ陣痛が始まってしまえば必ず赤ちゃんは産まれます。
その痛みに立ち向かうための準備や心構えがあれば、少しでもお産を楽にすることができます。

安産のために妊娠中からできること
(1)体重を増やしすぎない
妊娠中に太りすぎて産道に脂肪が付くと、難産の原因となります。
また、体重増加により体を動かすことが困難となり、お産のための体力が備えられなくなってしまうので、適切な体重増加を心がけましょう。
(2)体を冷やさない
温かい飲み物を飲んだり、体を冷やさない格好をしたりして、妊娠中から体を温めるようにしましょう。
体を温めることにより、赤ちゃんにも質の良い血液が循環されます。特に足や腰、お尻は冷やさないようにしましょう。
(3)安産体操をする
分娩の際に使う筋肉を妊娠中からほぐし鍛えておくことで、お産をスムーズにすることができます。
(4)お産に耐えるための体力づくり
ウォーキングやマタニティスイミングなどで積極的に体を動かし、お産直前まで体をスムーズに動かせるようにしておきましょう。
(5)お産の流れのイメージトレーニング
母親教室などでお産の流れを把握しておき、分娩までのいきみ逃し・痛み逃しの呼吸法、分娩の際のいきみ方の練習や予習をしておきましょう。
陣痛が始まってからお産を進めるためにできること
(1)リラックスできる環境を整える
お産は、リラックスしている状態が進みやすく、体に力が入っていると必要以上に痛みを感じてしまいます。
陣痛がきたら、まずは入院するまでのあいだ自宅でできるだけリラックスすること、入院した後もリラックスできるアイテムや環境を整えることをおすすめします。
事前に、入院する際に用意しておくものをリストアップしておき、入院が決まったら家族に準備してもらうのもOK。
(2)なるべく体を動かす
赤ちゃんが骨盤の中を回旋するのを助けるために、つらいですが陣痛がきたらなるべく歩く、階段を下る、骨盤を左右に動かすなどして体を動かしましょう。
横にはならず、あぐらをかいて座って陣痛に耐える方が赤ちゃんは回旋しやすくなります。
(3)体を温める
体が冷えているとお産がすすまないので、体を温めましょう。破水していなければ、入院前に半身浴したり足湯をしたりするのもおすすめです。
産後はしばらく湯船につかれませんし、自宅のお風呂につかることでリラックス効果も望めます。
(4)なるべく食事をとる
お産が長くなってくると体力の消耗も激しくなり、痛みが強くなると吐き気を伴います。痛みが軽いうちに少しでも食べられるものを食べておくといいです。
簡単に栄養をとることができるドリンクやゼリーを準備しておくのもいいでしょう。
(5)呼吸は深く
痛みと戦うあいだ、大切なのは呼吸です。ママが呼吸をきちんとしていないと、赤ちゃんも苦しい状態になってしまいます。
痛みが激しくなってきたら、「ハッハッ」と短い呼吸にならないようにだけ気をつけて、痛みに合わせて息を長く吐くことだけを考えましょう。
長く吐けば、必ず深く吸う動作を無意識にすることができます。
お産はリラックスをすることが肝心。あとは、とにかく体力勝負
いかがでしたか?
産婦人科の助産師さんは、『お産は体力勝負です。初めから体力の予備力が少ない人はお産の進みも悪く、ダラダラと経過してしまいます。お産直前の時期は1日3時間平気で歩けるくらいの体力があれば、どんなお産でも乗り越えられる』と言っています。
臨月に入ってから急に体力づくりをすることは難しいので、妊娠中期くらいから妊娠経過が順調なら体力を落とさないことを意識しましょう。
そのためには適切な体重管理が大きなポイントとなります。
また、いざ陣痛がくると痛みに抗おうと心まで乱されてしまいがちですが、冷静にリラックスすることがお産を進ませる鍵となります。
筆者も初産で、3,000gの長女を入院から4時間ほどで産むスピード出産を経験しました。
その要因として、妊娠中、入院前の過ごし方、分娩までの過ごし方として、上記でご紹介したことを実践していた通りにできたことが大きく影響しているだろうなと考えています。
赤ちゃんが元気に産まれてきてくれれば、みな“安産”であることは間違いないのですが、なるべくママの苦しみは軽い方がベターなので、ぜひとも今回ご紹介した方法を試してみてくださいね。
●ライター/ましゅまま(ママライター)