ものぐさママの整理術! 救急用品を“薬箱ナシ”で収納するテクニック
2016年3月29日 | よみものものぐさママの整理術! 救急用品を“薬箱ナシ”で収納するテクニック

【ママからのご相談】
幼稚園に通う息子のママです。薬箱の収納に悩んでいます。
子どもがけがをしたり、急な発熱をしたりしたときに備えて準備をしているつもりなのですが、いつのまにかぐちゃぐちゃになってしまいます。
簡単に管理できて、家族みんなが分かりやすい収納を教えてください。
薬箱は持たないのがオススメ。
こんにちは。整理収納アドバイザーの澤田真美子です。
2012年に、「無印良品くらしの良品研究所」が救急用品などの収納や問題点についてアンケート調査を実施しました。
救急用品の収納で問題に感じているところについて質問した結果、「整理しにくい」と回答した人が約60%、次いで「取り出しにくい」と回答した人が約40%という結果がでました。
多くの方が薬箱として使う救急用品の収納に悩んでいるということが分かります。

処方箋は本人のみ! 処方された病気やケガのみ!
病院で処方していただくお薬は、その人の症状に合わせた薬です。余ったからといって取っておいて、別の方が飲むのは非常に危険です。
また、同じ症状であったとしても処方箋の内容が違う場合もあります。自己判断で余った薬を飲むのも控えるようにしましょう。
薬箱に入っている薬をすべて出す!
まずは、薬箱に入っている薬をすべて取り出します。箱に入っている薬はいったん箱から取り出し、中身をチェックします。
薬を取り出した後のカラになったパッケージがあるようでしたら、切り取って処分しましょう。
出した薬を分類する!
取り出した薬をひとつひとつ確認していきます。使用期限の切れた薬は処分しましょう。
体温計の電池はありますか? もし電池切れなどをしている場合は電池を用意し、交換しておきます。
絆創膏や冷却シートなどもチェックし、粘着力が弱くなっていそうだったり、変色したりしているモノは処分します。残った薬を分類していきます。
分類方法はいろいろありますが、下記のような分類を参考にしてみてください。
(1)胃腸薬・下痢止め・整腸剤
(2)風邪薬・咳止め・痛み止め
(3)うがい薬・かゆみ止め・虫刺され・消毒・目薬
(4)絆創膏・湿布・包帯・テープ・冷却シート
(5)ピンセット・体温計
“分類”したら収納する!
薬は家族みんなで使うモノなので、家族の共有スペースに収納するようにします。リビングの引き出しなどがオススメです。
このとき、薬箱に薬を入れるのではなく、引き出しをひとつ薬専用にします。その引き出しの中に、分類したときのグループごとに収納していきます。
このとき、薬の箱や、効能や飲み方などが書かれた説明書は絶対に捨てないようにしましょう。
インターネットで調べることはもちろん可能ですが、ご自分の体調が悪くつらいとき、お子さんがケガをしてしまったときなど、インターネットで検索するのは非常に煩わしく感じるはずです。
説明書はすぐに取り出せるよう、薬と一緒に収納しておくのがベストです。
薬の収納についてご紹介いたしました。毎日頻繁に使うわけではないですが、必要なときにすぐに取り出すことができるよう、日頃から準備をしておきたいですね。
薬箱は箱そのものがスペースを占領してしまうので、思い切って薬箱をなくし、引き出し収納にするとスッキリしますよ。お試しください。
●ライター/澤田真美子(整理収納アドバイザー)