娘の彼氏を好きになる!? 「友達親子」に対するママたちの意識調査
2016年3月25日 | よみもの娘の彼氏を好きになる!? 「友達親子」に対するママたちの意識調査

【ママからのご相談】
高校1年生の娘がいます。娘が同級生の女の子のお宅におじゃましたときのことです。同級生の子とそのお母様が、仲が良すぎることに驚いたと聞きました。
たとえば、2人が部屋で話しているところにお母様がやってきて、「好きな男の子いるの?」と質問してきたそうです。
その同級生の子は「○○くんだよ」と、娘の好きな男の子の名前まで答えてしまったらしいです。
娘によると、同級生の子はお母様には何でも話しているようで、まるでお友達のような関係だと言います。
私としては、少し気持ち悪く感じます。高校生くらいの女の子を持つお母さんたちは、どう思いますか?
肯定派「対等な関係がよい」。否定派「親がなめられる」。親子の程よい距離感を見定めて。
こんにちは。ママライターのKOUです。
今回のご相談は“友達親子”についてですね。文字通り、友達のような親子のことを指し、「一卵性親子(母娘)」とも呼ばれています。
教育情報サイトの「Benesse マナビジョン」によると近年、いわゆる“反抗期”が消失し、“友達親子”という言葉に代表されるような距離感の近い親子が増えているようです。
友達関係のような親子関係自体が決して悪いものだとは言えませんが、子どもが自立していく過程では、保護者への依存度は徐々に下がっていくことが自然だと言います。
最近テレビの情報番組で“友達親子”の特集をやっていましたが、衝撃の内容が紹介されていました。
それは、“母親が娘の彼氏を好きになってしまった”というもの。
母娘問題カウンセラーの横山真香さんによると、娘から彼氏のことなどの相談を受けているうちに、母親が娘と同じ思いになってしまうという“同化願望”が芽生えてしまうそうです。
ほんの一例ですが、親子の関係があまりに近すぎると、歪んだ関係に陥る可能性を秘めているのは確かなようです。
そこで、高校生の女の子を持つママたちに、“友達親子”の関係に対するご意見や、娘さんとの距離感などについて伺ってみました。

「対等な関係が心地よい」「共感を求めてくる」(肯定派)
『対等な関係が心地よいと思う。何でも話せるからこそ、学校で嫌なことがあっても相談に乗れる』(48歳・1児のママ)
『(友達親子は)うらやましい。うちの子は反抗的。帰宅するとすぐ自分の部屋にこもってしまう。進路のことを聞くと嫌がり、親としては不安が募る』(51歳・2児のママ)
『週末は一緒に買い物をしたり、映画を観たりすることもある。服の趣味は違うけど、お互いに似合うかどうか正直に言い合える』(45歳・2児のママ)
『子どもは、親としての威厳よりも共感を求めてくるような気がする。注意をすると「偉そうに言って」と話を聞いてもらえない。ある程度、同じ目線で話すようにしている』(53歳・1児のママ)
“友達親子”肯定派のママたちは、お子さんの「気持ちを知りたい」「情報を共有したい」という方々が目立ちました。
さらに、「高校生はまだまだ子ども」だと考え、いつでも支援を出せるような関係でいたいと言います。
お子さんの中には、母親に対して強く共感を求め、威圧的な態度をされることを嫌がる人もいるようです。
“友達親子”の関係はまさに対等で、お子さんにとっても心地よいのかもしれませんね。
「親がなめられる」「自分で考えられなくなる」(否定派)
『親子というのは上下関係がないと成り立たない。親がなめられてしまい、本気で怒れなくなるのでは』(47歳・2児のママ)
『子どもにとって、親に言えないプライバシーがあるはず。少なくとも、娘は根掘り葉掘り尋ねると嫌がる』(55歳・3児のママ)
『親子は友達ではない。私が介入することで、子どもが自分で考えられなくなる。私に頼らず早く自立してもらいたい』(45歳・2児のママ)
“友達親子”否定派のママたちは、親と子の距離感はある程度必要だというご意見がほとんどでした。
親が子を育てるわけですから、対等な立場では分かり合えるはずがないと考える方が多かったです。
さらに、高校生の娘さんを持つ親としての役割は、お子さんが自立するために見守ることが大切だと言います。
確かに、“友達親子”の関係だと、親が口出ししすぎることで親への依存度が増してしまい、自立の芽を摘んでしまう危険性はあると思います。
この他のご意見をご紹介します。
『親として叱るときは叱り、友達親子としてコンサートに一緒に出かけるといった趣味を楽しむような関係が一番理想的』
『どうしても友達親子になれない親子もいる。子どもの性格にもよるから、無理にならなくてもいいと思う』
『いくら仲の良い親子といえども、お互いの程よい距離を見つけることで関係を維持できる(トラブルが起きない)』
以上、“友達親子”についてのご意見をいくつかご紹介しました。
参考になりましたでしょうか?
近所のショッピングモールに出かけると、“友達親子”と思われる母娘をたまに目撃します。手をつないで歩いていたり、ペアルックだったり……。
たいていの場合、お母様がとても若い! あまりに仲が良く、私の方が恥ずかしくなってしまい目をそらしてしまうほどです。
わが家は息子なので、友達親子にはなれそうにありませんが、マザコンにならないように育てたいものです(笑)。
●ライター/KOU(ママライター)