ママのPTA業務に! 「美しいパンフレット」を簡単に作成するコツ3つ
2016年3月17日 | よみものママのPTA業務に! 「美しいパンフレット」を簡単に作成するコツ3つ

【ママからのご相談】
小2の女の子のママです。小学校のPTAで広報委員会に所属しています。
年数回の広報パンフレットの作成が主な仕事ですが、毎回見づらく見栄えがいまいちのパンフレットになってしまいます。
素人だからしょうがないと思いつつも、委員の最後に、せめてもう少しデザインの良いパンフレットを作りたいです。
見栄えを良くするデザインポイントなどがあれば教えてほしいです。
見栄えするデザインのコツをお教えします。
こんにちは、遊びと学びの専門家大根はじめです。
なんとなくプリントやパンフレットのデザインが決まらないことはありますね。
非デザイナーの方向けに書かれたデザイン本『ノンデザイナーズ・デザインブック』と『一生使える 見やすい資料のデザイン入門』から、わかりやすい、見栄えするデザインのコツを3つご紹介します。

(1)タイトルや見出しに文字装飾は不要。書体を使い分けて見やすく
パンフレットのタイトルや見出しはついついPCソフトウェアの文字装飾機能を使ってあれこれゴテゴテと装飾してしまいがちですが、文字装飾はせずシンプルにした方が見やすくスタイリッシュになります。
タイトルや見出しのフォントはゴシック体系統のものが良いでしょう。
ゴシック体は視認性が高く見やすいフォントなので、目を引きたいタイトルや見出し部分には最適な文字です。
さらに目立たせたい場合は太字にするのも良いでしょう。デザイン良く見せたいのなら、書体をメイリオというゴシック系のフォントにするのもお勧めです。
タイトル・見出し以外の文章部分は読みやすさが求められるので、可読性にすぐれた明朝体を使うと良いでしょう。フォントを使い分けることでぐっと見やすさがアップします。
ただし、複数のゴシックフォント、明朝フォントを使うと紙面が混乱しますので、それぞれ1種類ずつとした方が失敗は少ないでしょう。
(2)イラスト素材と色は使いすぎ注意
文字だけだと寂しいと考えてイラストをちりばめる場合も注意が必要です。
イラストのテイストがバラバラだと統一感がなく、まとまりのない印象のパンフレットになってしまいます。
イラストを使う場合はテイストを揃えておくと良いでしょう。
ネットで素材を探す場合、同じ作者のものや同じサイトの素材でテイストを揃えて使う方が統一感の感じられるパンフレットになります。
色も悩むところですが、多色使いをするとゴテゴテとしてまとまりのない印象になります。
色はベースカラー・メインカラー・アクセントカラーの3色に絞って使うと良いでしょう。
(3)近接と整列ワザですっきり
どうしても空白が気になってぎゅうぎゅうに文字やイラストを詰め込んでしまうのは、初心者がよく陥る失敗です。
パンフレットの中の情報をまず確認しましょう。いくつかのトピックに情報を分割できるのではないでしょうか? 関連する項目に分類してまとめましょう。
似た情報は近づけて近接させると、視線も迷わずすっきりした印象になります。逆に似ていない項目は離して配置しましょう。
最後にすっきりと整列させてみましょう。中央揃えにしがちですが、意外と中央揃えは失敗しやすく難易度の高い揃え方です。
中央揃えはタイトルのみ、見出しと本文は左揃えにするとすっきりするでしょう。
いかがでしょうか?
コツを押さえるとデザインも楽しくなると思います。挨拶状などでも今後使える技なのでぜひ試してみてください。
【参考文献】
・『ノンデザイナーズ・デザインブック』ロビン・ウィリアムズ(著)
・『一生使える 見やすい資料のデザイン入門』森重湧太(著)
●ライター/大根はじめ(マンガ家)