育児中も稼げる! ママが「在宅ワーク」を始めるメリット3つ
2016年3月11日 | よみもの育児中も稼げる! ママが「在宅ワーク」を始めるメリット3つ

【ママからのご相談】
4月から娘が小学校に通うママです。短時間でも働けないかなと思い、近所でパートを探してみたのですが、母の介護もあるため、なかなか条件に合うパートが近所にはありません。
そこで、在宅ワークについて調べています。具体的に在宅で働くメリットを教えてください。
生活状況によっては在宅ワークのメリットがたくさん!
ご相談ありがとうございます。在宅ワーカーの川中利恵です。
私自身はシングルになり、子どもたちを抱えて生活をするためには就職するよりも収入的に有利だと考えたため、在宅ワークを選択しました。
在宅ワークの働き方は、基本自由です。自由には責任が伴いますが、自由であるがゆえに、自分のライフスタイルを優先させた働き方が可能になります。
主収入源がほかにあれば、収入は扶養の範囲内でよいでしょうし、一人で仕事をし続けることがつらい方もいるでしょう。
ネットを見ていると、相談者さんをはじめ、在宅で仕事を始めれば解決するのになあと思うことが多々あります。
そこで今回は、私が常々「在宅ワークでよかった!」と感じている理由をお教えしますね。

在宅ワークのメリット3つ!
ライフスタイルや働く目的によっても異なりますが、私自身が実感している在宅ワークのメリットはおおまかに以下の3つです。
(1)子どもに「おかえり」を言える日が圧倒的に多い
出勤を伴う仕事の場合、子どもが早く下校する日はお留守番をしてもらう必要があります。
私はフルタイムで在宅ワークをしていたため、学童なども利用していましたが、それでも平日に学童保育がお休みになったり、風邪をひいてしまって学校を休んでしまったりすることがあります。
そんなとき、よほど急ぎの打ち合わせなどがない限り、在宅で仕事をしていれば「おかえり」を言ってあげられます。
保育園や幼稚園の間はお迎えになりますが、入園したてはどの子も熱が出やすいもの。
そんなときも周囲に気を遣ってお休みをもらうという必要もなかったことも、大きなメリットでした。
(2)自分の裁量や家庭の事情で仕事量や収入、仕事をする時間を決められる
ほとんどの在宅ワーカーは、業務委託契約を結びます。これは多くのケースで時給制ではありません。成果物を納品して初めて収入を得られる仕事です。
仕事の数をこなせばこなせるだけ、報酬を得られるシステムです。
つまり安定した収入という面では難しくなりますが、逆に言えば、自分のスキルや努力次第で時給3,000円以上を狙うことも可能であるということです。
もちろん最初からそのレベルの仕事をすることは、もともと専門性の高いスキルをお持ちでなければおそらく難しいでしょう。
しかし、それは同時に、ママにとって大きなチャンスでもあります。
子どもが学校へ行っている間だけ、寝ている間だけ、など、自分が働ける時間を逆算してその時間内でこなせる仕事だけ請けることもできるということです。
またスキルさえ伴えば、やりたいと思った仕事だけ請けて趣味と両立することだって可能です。
私のように収入重視であれば「いただける仕事は何でもやります!」ということもできますよ。
(3)仕事の合間に家事が、家事の合間に仕事ができる!
いつどのような形でどのタイミングで仕事をしているのか問われず、定められた納期までにクオリティを保って依頼された仕事を納品できればいい、というのが在宅ワーク最大の特長です。
つまり、時間で拘束されないのです。これもそれぞれの働き方によって立ち位置が変わります。
私の場合、洗濯を干してから仕事をして、メールの連絡を待つ間に掃除して、仕事をしながら煮込み料理を作ることができることはとても助かりました。
雨が急に降り始めたら、干していた布団をすぐに取り込むこともできます。
仕事と家事のウエイトが家事や育児への比重が高い、子育て中のママであれば、「子どもが寝ている間に、家事が終わったらすぐに仕事に取り掛かれる」ことがメリットといえるでしょう。
みんなどれぐらい在宅ワークを続けているの?
平成25年度厚生労働省委託事業における『在宅ワーカーに関する調査』では、『在宅ワークの経験年数』について聞いています。その結果、1年から3年の方が35.7%、過半数以上の方が10年未満であることがわかりました。
意外と勤続年数が短いことにお気づきでしょうか。ITの発達とともに広がった働き方であるため経験年数が短い、ということもあると思いますが、クライアントに迷惑をかけない範囲であれば自由に働き方を変えられるのも在宅ワークのメリットです。
実際に私の周囲でも、同時期に在宅ワークをスタートした方々が、起業したり就職して在宅ワークを引退したりしているケースも少なくありません。
子どもや介護の手が離れたり、やっぱり出勤して仕事をしたほうが向いていると考えたり。その理由は千差万別です。
私自身はと言えば、在宅ワークを初めてもう13年。ありがたいことに仕事も途切れず、ひとり親でも子どもたちを希望の高校に進学させられる程度には収入を得ることができています。
収入や働く時間をフレキシブルに変えられること、成果制のため自らの努力がそのまま収入に直結すること、学歴を問われることなくさまざまな仕事に携われることが、私にとっては大きなプラスで、この働き方が向いているだと思います。
自宅で仕事をするメリットは他にもまだまだあります。東日本大震災のとき、私が住んでいる場所は都内ですが震度5.5でした。
もし出社する仕事だったら、間違いなくお迎えに行くどころか帰宅さえできず、子どもたちを二人きりにしてしまっていたことでしょう。
個人的には、企業にもメリットは大きいため、もっと企業側からも普及させるべき働き方なのではないかと思うぐらいです。
在宅で仕事をするから在宅ワークと呼ばれるだけで、仕事そのものの内容は多岐にわたります。
あなたのできることはなんでしょうか? 自己管理が問われる世界ではありますが、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
●ライター/川中利恵(在宅ワーカー)
●モデル/前田彩(桃花ちゃん)