共存することも可能? 外来種&在来種のタンポポの見分け方と豆知識
2016年3月11日 | よみもの共存することも可能? 外来種&在来種のタンポポの見分け方と豆知識

日本で見られるタンポポの種類とその分布
タンポポは種類が非常に多く、分類が難しい植物と言われています。
上記の分布図で赤で示されているのが“外来種”、緑・黄・白で示されているのが“在来種”ですが、一部でしか見られなかった種類が温暖化の影響などにより幅広い地域で見られるようになるなど、明確な線引きをするのは難しくなっているようです。
日本の在来種
日本の在来種を総称してニホンタンポポと呼びますが、その中でも生息する地域によって細かく種が分けられています。
カントウタンポポは、その名の通り関東地方周辺に分布するタンポポ。
外来種に押されて年々その数が減ってきており、希少種として見られることも少なくないようです。
また、トウカイタンポポは関東から和歌山県にかけて自生するタンポポで、関東や東海地方の他、中部地方など日本で広く見られるようです。
カンサイタンポポは関西地方を中心に生息する品種で、一般的に見かけるタンポポに比べて一回り小さいという特徴があります。
タンポポと言うと黄色い花びらを付けたものをイメージすることが多いですが、白い花びらをした種もあり、これも日本在来のものでシロバナタンポポと呼ばれます。
西日本を中心に見られますが、北海道で自生していることも確認されているようです。
この他、九州地方に生息するツクシタンポポ、北海道北部に生息するコウリンタンポポなど、在来種だけでも20を超える種があると言われています。
外来種
日本で見られる外来種のほとんどは、セイヨウタンポポと呼ばれるもので、夏以降に見られるタンポポはそのほとんどがセイヨウタンポポ。
また、都市部でよく見られ、セイヨウタンポポ以上に繁殖していると言われるアカミタンポポなどもあり、そう果が赤褐色という特徴があります。
どちらも日本全土で見ることができ、年中花を咲かせます。
→次ページでは、引き続き“タンポポの種類を簡単に見分ける方法”について見て行きましょう。