加入は任意でいいの? 小学校のPTA活動の実態と役員決めの対処法
2016年3月8日 | よみもの加入は任意でいいの? 小学校のPTA活動の実態と役員決めの対処法

【ママからのご相談】
4月から、息子が小学生になります。でも、正直なところPTAの意義がわかりません。我が家は共働きで、PTAなどの役員をやることは難しいです。できればPTAに入りたくないのですが……。
> 小学校のPTAの組織構成(P1)
> 小学校のPTAで行う一般的な活動内容(P2)
> 小学校のPTA活動は地域差が大きい(P2)
> 小学校のPTAに加入しないとどうなる?(P3)
> 小学校のPTA役員決めの壮絶な実態(P3)
> 小学校のPTA役員をやるのは早いほうがいい?(P3)
> PTA役員をやるメリット(P4)
> PTA役員になるデメリット(P4)
> 小学校のPTA役員の上手な断り方4つ(P4)
> 小学校のPTA役員になったママたちの体験談(P5)
> 自由参加型の“PTO”が話題に(P5)
> まとめ(P5)
そもそも小学校のPTAってなに?

『PTA』とは、“Parents Teacher Association”の略称。その名の通り、児童や生徒の両親(保護者)で構成された、戦後、教育の民主化を目的に設立された組織です。
PTAという名称は戦後からスタートしたものですが、各学校での活動に関しては、戦前から「父兄会」などと呼ばれる、学校を支援する組織があったため、それらの活動と融合して、現在のPTAの形となっているようですね。
小学校のPTAの組織構成
“PTA”という言葉を知っていても、具体的な役員の種類までは知らない人が多いのではないでしょうか。
以下では、多くのPTAに見られる役員の種類についてご紹介します。
(1)本部役員
>会長
PTAの中で一番責任のある立場です。
たいていは一人で受け持つことが多いですが、近年では負担を軽減するために複数人で担当することもあるようです。
重要な行事のあいさつやPTAの基本的な運営を任されます。
>副会長
会長のサポート役です。基本的には2〜3名程度ですが、学校によっては10名ぐらいいるところも。
欠席や辞任など、会長が何かしらの理由で役目を果たせない場合には代行することもあります。
>会計
PTAの運営で使われるお金を管理する役割です。こちらも2〜3人で構成されていることが多いようです。
>会計監査
PTAのお金が不正に使用されていないか見張るための役員です。癒着を防ぐために役員とは別に独立して設置されることが多いようです。
>書記
PTAで行われた話し合いの議事録を作成したり、書類を管理する役割です。2〜3名で構成されます。
(2)専門委員
>学級員
クラスを取りまとめる役割で、PTA本部とクラスをつなぐパイプ役でもあります。
保護者の学級懇談会の司会進行や連絡網に連絡を流す先頭になります。
>選考委員
PTA役員の選考が正しく公平に行われているかを監視する役割を持ちます。
また、役員候補者が決定したら電話や訪問などで切り崩しにかかる仕事も受け持ちます。
>文化委員
保護者に子どもの健康や教育に関して学習してもらう場を設定します。講演会や見学会などを企画したり開催したりもします。
>保健委員
スポーツ大会などの運動系のイベントを開催したり、子どもの健康に関わることを議論する場を設定したりします。
→次ページでは、小学校のPTAで行う一般的な活動内容を見ていきましょう。