効果がまるで違う!? 子どもに「紙の辞書」を使わせるメリット
2016年2月17日 | よみもの効果がまるで違う!? 子どもに「紙の辞書」を使わせるメリット

こんにちは、現役塾講師の福嶺美優です。
パソコンやスマートフォンが普及し、情報が溢れる昨今、分からないことはすぐにインターネットで検索することも多いのではないでしょうか。
それに伴い、紙辞書を使う機会も減っているのでは。
しかし、子どもたちの学習や成長において、紙辞書というのは大きな効果を発揮します。
そこで今回は、紙辞書を使うことのメリットとその使い方についてご紹介します。
はじめは親も一緒に調べる
分からない言葉を聞かれたときには、パパやママが紙辞書で一緒に調べる練習をしてあげてください。生活の中でその機会を増やすといいのかも。
隂山英男さんは著書『学力は家庭で伸びる』の中でこう述べています。
『調べたい言葉をすぐに辞書で確認するくせを、親もつけてください。(中略)本を読んでいるとき、新聞を広げているとき、テレビを見ているとき、手紙を書いているとき、生活の中で子どもと一緒にひいてみてください』

正しい知識を豊かにする
辞書で調べる練習を繰り返すことで、紙辞書を子ども自身で使うことが可能になり、癖付けにもなります。
分からない言葉をその都度調べることによって、正しい知識を豊かにすることができます。
隂山さんは前出の著書の中でこう述べています。
『知らない言葉、わからない言葉にぶつかるたびに調べて自分のものにしていく。その行為の積み重ねが語彙を増やし、知識を豊かにしていきます』
関連した言葉の知識も身につく
紙辞書で言葉を調べると、調べたい言葉を探す中でさまざまな言葉に触れることができ、その前後の言葉も視野に入ります。
つまり、分からない言葉だけではなく、その他の知らない言葉の知識も併せて身につけることができるのです。
特に慣用句では、たとえば“顔”という言葉ひとつをとっても、“顔が広い”“顔を合わせる”などたくさんの慣用句を知ることができます。
いかがでしたか。
情報が溢れて気軽に検索できる現代だからこそ、紙辞書を使って正しい知識を身につけさせてみてはいかがでしょうか。ぜひ参考にしてみてください。
【参考文献】
・『学力は家庭で伸びる』隂山英男・著
●ライター/福嶺美優(現役塾講師)