学力に影響も!? 子どもに“スマホ”を持たせる際の注意点3つ
2016年2月16日 | よみもの学力に影響も!? 子どもに“スマホ”を持たせる際の注意点3つ

【ママからのご相談】
中学校入学前の息子を持つママです。
中学校にあがるにあたって息子が、これまでの防犯機能付き携帯からスマートフォンに変えたいと言っています。
しかし、通信アプリを通じて子どもが犯罪に巻き込まれるニュースも多いので心配です。
購入前にスマホのメリット・デメリットを家族で話し合いましょう。
こんにちは、遊びと学びの専門家大根はじめです。
スマートフォンを買い与えるタイミングは難しいですね。
スマートフォンはアプリの豊富さ、インターネットへのアクセスのしやすさ、通信系アプリの即時性があるコミュニケーションと、子どもでなくてもハマる要素がたくさんあります。
3年後の高校受験に備え、学力をあげる点だけを考えると持たせない方がよいでしょう。
ただ、友人関係などを考えると持たせないのもかわいそう……と思うのも親心ですね。
今回は学習意欲の科学的研究に関するプロジェクトが発表した、『スマートフォンと学習意欲に関する調査報告』をもとにスマートフォンとの付き合い方をご紹介します。

スマートフォンとの上手な付き合い方
(1)スマホ使用はゲームと同じ1日1時間などとルールを決める
調査によると、スマホや携帯を使う時間が長い子どもはどんなに勉強しても学力が下落する方向になる、という結果が出ています。
特に通信系アプリの使用時間が3時間を超えると、数学の平均点がガクリと下がることが判明しています。
通信系アプリの影響力は特に強く、学力に悪影響を与えるとのこと。
スマホ、携帯、通信系アプリの利用は1日1時間までとよく話し合って決めるとよいでしょう。
「夜○時~朝○時までは親が預かる」などのルールを決めておくこともおすすめです。
ハマってしまうデバイスの特徴は、とにかくアクセスしやすいことなので、あえてアクセスしにくくする工夫をしてください。
(2)小学生には知的探究心、中学生には具体的な目標を持たせる
スマートフォン、携帯、通信アプリになぜハマってしまうかというと、やはりおもしろいからです。
アクセスのしやすさ、すぐにレスポンスがある反応の早さなど、子どもがハマってしまう要素が多くあります。
では、スマホ、携帯にハマらずに学習を行うにはどうしたらよいでしょうか?
やはり勉強の方がおもしろいもの、やりがいのあるものと感じさせる工夫をするとよいでしょう。
小学生には知的探究心を持たせるようにし、中学生とはコミュニケーションを通じて具体的な将来の目標を持たせるよう心がけましょう。
また、家庭でのコミュニケーションが活発な子どもの方が学力が高くなることも調査で判明しています。
子どもの話をじっくり聞く、将来について親子で話し合うなどを心がけましょう。
(3)規則正しい生活習慣を心がける
早寝早起き、朝ごはんをしっかり食べるなどの基本的な生活習慣を守れていることも学力に好影響を与えます。
成績上位層グループの子どもは8割以上が遅くとも23時前までに寝ています。
朝食をしっかりとって1日を始めることも大事です。
調査チームは、米飯を主食にすること、タンパク質(肉・魚・豆類)とビタミン・ミネラル(野菜・果物類)の豊富なおかずをできるだけ添えることを推奨しています。
いかがでしょうか?
スマートフォンの購入前に、じっくりメリット・デメリットを話し合ってコミュニケーションを深めてから決断してもよいかもしれないですね。
●ライター/大根はじめ(マンガ家)