コミュ力に直結!? 子どもの「汚い言葉遣い」を矯正するコツ
2016年1月26日 | よみものコミュ力に直結!? 子どもの「汚い言葉遣い」を矯正するコツ

【ママからのご相談】
最近娘の言葉遣いがひどくて悩んでいます。「キモい、死ね、殺す」など、聞き捨てならないものばかり。以前はこんな言葉遣いはしませんでした。
せっかく新しい友だちができたのに、どうしたらいいのでしょう。早くやめてもらいたいです。
荒れた言葉を使う子どもの心情に注意を傾けてみましょう。
ご相談ありがとうございます。ママライターの*SARASA*です。
環境や人間関係のなかで、言葉が変わってしまうことはあるでしょう。しかし、わが子には荒れた言葉を使ってほしくはないもの。子どもはどうして、こうした言葉を使うのでしょうか。
こうした言葉を使うのは、人との関わりを断って、自分を守ろうとする、言わば防衛的反応です。
(『子どもが「やる気」になる質問』マツダヒロミ/本間正人・著より引用)
お子さんは、毒のある言葉で自分の身を守ろうとしているのではないでしょうか。使いたくて使っているのではないのかもしれませんね。

「あいつ死んじゃえ!」に隠された本音
「なんて汚い言葉!」と嘆く前に、どうしてこんな気持ちになったのかをくみ取ってあげてください。
理由を無理に聞き出したり、意見をしたり、「やりかえせ!」などと言うより、そこまで悲しい気持ちになったお子さんに、共感してあげましょう。
「ツラかったんだね」とただ側に寄り添っていてあげればよいのです。お子さんはお母さんの毅然(きぜん)とした態度と、側にいてくれる安心感で元気になります。
大人より、子どもの回復力は強く早いものです。信じてただ寄り添ってあげましょう。
普段から心がけたい、大人の言葉遣い
子どもに注意を向けるだけでなく、親である私たちの言葉使いにも意識を向けてみましょう。
親が話すステキな言葉遣いは、お子さんにもとても良い影響を与えます。すでに社会に出ている親御さんにはわかっているはずです。
先生や目上の人にタメ口を聞いている人を見て、残念な気持ちになることもあるでしょう。
1年生の教室で「先生トイレ!」という子に、「先生はトイレではありませんよ」とたしなめる微笑ましいシーンを見たことがあります。しかし、いつまでもこのままでは心配ですよね。
ご家庭でも、「ママ、お茶!」「ジュース!」などで「ハイハイ」と出してしまうと、こうした言葉使いでも大人には通用するのだと思ってしまいます。
「“お茶をください”でしょ。人にものをお願いするときは、きちんとお話ししましょう」など、そのつど教えてあげるといいですね。
目上の人やご近所の方、先生やおじいちゃんおばあちゃんなどの年上の人に対しては、お友だち同士のような言葉遣いは大変失礼なこと。
相手を敬い、感謝の気持ちで接することを小さなときから言い聞かせてあげてくださいね。
お母さんが思っている言葉を素直かつ丁寧に。伝える言葉を選んで話してあげることで、将来社会に出てからのコミュニケーション能力にもつながるのではないでしょうか。
【参考文献】
・『子どもが「やる気」になる質問』マツダヒロミ/本間正人・著
●ライター/*SARASA*(ママライター)