幼児2人は超キケン!? 「ママチャリ」に子どもを乗せるときの注意点
2016年1月22日 | よみもの幼児2人は超キケン!? 「ママチャリ」に子どもを乗せるときの注意点

【ママからのご相談】
2歳と4歳の子どものママです。子どもたちの行動範囲も広がったので子どもを乗せることができるタイプの自転車を買おうと思っています。
一人乗りの普通の自転車とママチャリでは、乗るときに注意すべきところが違ってくるのでしょうか。教えてください。
幼児2人同乗用自転車は普通のママチャリよりも危険性が増します。
ご相談ありがとうございます。教育コンサルタントの佐藤理香です。
私も2人の子どもをママチャリに乗せています。自転車があると行動範囲が一気に広がりますので、外出がより楽しくなりますよ。
さて、ご相談の件ですが、普通の自転車と子どもを乗せるタイプのママチャリでは注意点が違います。
今回は、ママチャリに乗る時の注意点をお伝えしますね。

子どもを乗せるママチャリについて
子どもを乗せるママチャリは、一般的に“幼児同乗用自転車”と呼ばれます。2009年から幼児2人を前と後ろに乗せることができるようになりました。それまでは幼児2人乗せはできなかったのです。
ただ、どんな自転車に乗せてもいいわけではありません。幼児用の座席が2つ設けられている安全基準を満たした幼児2人同乗用自転車であればOKになったのです。
幼児2人同乗用自転車は、JIS、BAA、SGなど、自転車や幼児用座席の安全性を示すマークが付いていますので、購入の際は必ず確かめてください。
ママチャリに乗るときの注意点
子どもを乗せるための座席がついているママチャリは意外に重いものです。
さらに電動自転車の場合は、倒れたときに起こすのもやっとというくらいの重量になります。重さだけとっても普通の自転車とは違います。
『一般社団法人自転車協会』のニュースリリース『「幼児2人同乗用自転車」を安全に利用しましょう!』を参考に、その他の注意点をあげますので参考になさってくださいね。
(1)幼児2人を同乗させることにより転倒の可能性が高くなります。まずは安全な場所で練習してください
(2)自転車に乗車する際には、スニーカーなどのかかとの低い靴を履いてください
(3)自転車用ヘルメットは幼児の頭によく合ったものを選び、あごひもはしっかり締めて正しく着用させましょう
(4)幼児座席は頭部保護機能を備えたハイバック形を使いましょう
(5)1歳未満の幼児はまだ首がすわっておらず、ヘルメットの着用により頚部への負担が大きくなることがあります。1歳未満の幼児を自転車に同乗させるのはやめましょう
(6)幼児座席では、必ずシートベルトを装着させましょう
(7)スタンドを立てた状態で、幼児を幼児座席に乗せたまま、自転車から離れないでください
(8)幼児を乗せたまま駐輪する際は、安定した場所を選んでください
(9)駐輪時の転倒防止のため、駐輪時には必ずハンドルストッパを作動しましょう
(10)前と後に幼児座席のある自転車での幼児の乗せ降ろしは、乗せる場合は後部座席から前部座席、降ろす場合は、前部座席から後部座席の順番に行いましょう
(11)幼児を2人同乗させることにより、全体の質量が増大するため、転倒・衝突の際の衝撃がより大きくなり、歩行者等と衝突した場合には、歩行者等の被害も大きくなります。歩道を通行する際は、歩行者や車いす等にも注意し、安全な速度で、歩行者優先で走行しましょう
(12)“ながら運転”は禁止です。スマホを操作しながら、傘をさしながらの運転は絶対にやめましょう
いかがでしたか? ママチャリ特有の注意点を意識し、安全に自転車を利用して、お子様たちとさらにステキな時間を過ごしてくださいね!
【参考リンク】
・「幼児2人同乗用自転車」を安全に利用しましょう! | 一般社団法人自転車協会
●ライター/佐藤理香(教育コンサルタント)