大人と子どもで何が違う? “歯ブラシ”の交換時期&選ぶコツ
2016年1月1日 | よみもの大人と子どもで何が違う? “歯ブラシ”の交換時期&選ぶコツ

【ママからのご相談】
1歳の男の子のママです。最近、乳歯も何本か生えてきたので、ガーゼでふき取るだけではなく、そろそろ歯ブラシを使ってみようと思っています。
しかし、スーパーやドラッグストアではいろいろな種類の歯ブラシが売っているので、どれを選んでいいのかわかりません。
子ども歯ブラシ選びのコツを教えてください。また、良かったら大人の歯ブラシの選び方も教えていただけるとうれしいです。
子どもの歯ブラシは小さめで親が操作しやすいもの、大人の歯ブラシはシンプルな形のものがベストです。
ご相談ありがとうございます。健康・美容ライターのMAKIです。
大人に限らず、乳児期からの歯のケアは、虫歯や歯周病の予防のためにもとても大切です。また、歯は毎日のホームケアが重要です。
そこで今回は歯のケアに欠かせない歯ブラシの選び方を子ども編、大人編と大きく2つに分けてご紹介します。

歯ブラシの選び方のポイント〜子ども編
ここでは、子どもの歯ブラシの選び方や使い方、歯ブラシの交換時期についてご紹介します。
(1)子どもの歯ブラシの選び方ポイント3つ
日本小児歯科学会によると、子どもの歯ブラシの選び方のポイントは、次の3点とのことです。
・親が磨きやすいヘッドが小型の歯ブラシ
・毛足が短めのもの(8〜10mm)
・毛の硬さは中等度でコシの強いもの
これが基本の選び方です。
その他は、親の磨きやすさ、持ちやすさなど、好みもあるでしょうが、持ち手部分がシンプルなストレート状のものが握りやすく、安定するそうです。
毛足が短い歯ブラシは、親が仕上げ磨きをするときに、ついつい力が入り、お子さんが痛がってしまうことも多いので、注意しましょう。
(2)歯ブラシの交換タイミングについて
歯ブラシを裏側から見たときに、毛先がはみ出して見えるようになったら歯ブラシの交換時期です。
乳幼児期は、歯ブラシを噛むクセのある子も多く、交換タイミングが早くなりますが、噛むクセはそのうちおさまるので、その時期だけは、こまめにチェックして歯ブラシを交換しましょう。
また、うがいが自分できるようになるまでは、無理に歯磨き粉を使用する必要はありません。
歯ブラシの選び方のポイント〜大人編
大人の歯ブラシの選び方も基本的には、子どもと同じく適度な毛の硬さと口の中で操作しやすいような自分の口のサイズに合った歯ブラシを選ぶのがコツです。
市販の歯ブラシには、毛先が丸くなったものや、山状にカットされたもの、歯周ポケット用、歯と歯の隙間にも入る極細の歯ブラシなど、用途に合わせていろいろ使い分けされている方も多いでしょう。
しかし、歯科医師の話によると、歯ブラシは歯の表面を清掃するためのものなので、毛先にこだわった歯ブラシよりも最もシンプルな歯ブラシを使うのが良いとのことです。
歯と歯の隙間を清掃する際にはデンタルフロスや歯間ブラシを使うようにし、歯ブラシと併用した方が、結果的に口の中の歯垢をしっかりと落とせるのだそうです。
また、一人ひとりに適した毛の硬さや、ヘッドの大きさがあります。
歯磨きするたびに出血する方や歯肉が腫れている方などは、落ち着くまではソフトタイプの歯ブラシにして、歯茎の負担を軽くする必要があるなど細やかな使い分けも必要となります。
そこで、定期検診の際には、歯科医師に口の中を診察してもらい、歯ブラシのサイズを決めてもらうのがベストです。
歯ブラシの交換タイミングは子どもと同じです。歯ブラシの裏側から毛先がはみ出していたら交換しましょう。
いかがでしたか? 今回は歯ブラシの選び方のポイントについてご紹介しました。
乳幼児期の乳歯が虫歯になると、歯並びが悪くなったり、乳歯の下にある将来生えてくる永久歯が虫歯になりやすくなるなど、いろいろな影響が出ることがあります。
乳歯であってもしっかりとケアするようにしましょう。
また、大人も虫歯だけではなく、歯周病の予防にもなりますのでしっかりケアしましょう。
さらに、歯科医院への定期的な通院を行い、普段から家族みんなが健康な歯を保つようにすることも大切です。
【参考リンク】
・子どもの歯みがき | 一般社団法人 小児歯科学会
●ライター/MAKI(健康・美容ライター)