子どもに影響する!? 「極度の心配症」なママにひそむ病気の可能性
2015年12月28日 | よみもの子どもに影響する!? 「極度の心配症」なママにひそむ病気の可能性

【ママからのご相談】
子どものころから自分に自信がなく、異常に心配性な性分です。
子どもに関しては、特に心配性がひどく帰りが遅いと、「変な人に付いて行ってしまったのではないか?」と考えだしてしまい、取りつかれたようにどんどん不安が広がっていきます。
気疲れも半端ない状態です。主人から、「余計な心配が多い」「そんなに心配してたら身が持たない」と言われます。
病気なのではないかと心配です。
子育てを頑張っている自分自身にもっと自信を持ちましょう。
ご相談ありがとうございます。ライターの渦マキです。
いつも過度に心配ばかりしていると、精神的に疲れてしまいますよね。筆者の周りにも、心配性な方は何人かいます。実は筆者もそのひとりです。

不安は病気? 性格?
筆者の例です。親が異常な心配性でしたので、親からの影響だとうすうす感じていました。
しかし、何か病気ではないかと不安でしたので過去に一度、心療内科を受診してカウンセリングを受けてみました。
その結果、親の影響だと告げられた次第です。相談者さまも、医院を受診してカウンセリングを受けてみなければはっきりとした要因はわかりません。
『全般性不安障害』の可能性も考慮にいれて
相談者さまの心配性が病気であるとすれば、全般性不安障害が疑われます。ひと昔前であれば、自律神経失調症と片付けられていたかもしれません。
もともとは、不安神経症と呼ばれてましたが30年ほどまえから、症状の違いからパニック障害と全般性不安障害に分けられるに至りました。
全般性不安障害の特徴としては、「家族が事故にあったらどうしよう」とか「事件に巻き込まれたら……」など、あらぬことを始終心配して、自分でコントロールできないほどになってしまいます。
イライラや頭重などさまざまな不定愁訴があらわれてきます。
医師を受診する前に自己診断を
全般性不安障害で医師を受診する前に、以下の項目をチェックしてみましょう。
・(仕事や学業などの)多数の出来事または活動についての過剰な不安と心配が、6か月以上続いている。
・心配や不安がない日よりも、ある日のほうが多い。
・不安や心配を自分でコントロールするのが難しい。
・不安や心配は、次の6つの症状のうち3つ以上を伴っている。
(1)そわそわと落ち着きがなく、緊張したり、過敏になる。
(2)疲れやすい。
(3)集中力がない、または心が空白になる。
(4)刺激に対して敏感に反応してしまう。
(5)肩こりがあるなど筋肉が緊張している。
(6)眠れない、または熟睡した感じがしない。(医療法人 和楽会 HPより引用)
子育てには、心配がついてまわるものでかわいいわが子を思うあまり、ついついあらぬ心配をしてしまう相談者さまのお気持ちもよくわかります。
心配ごとというものは、その人の心が生み出すもの……9割は実際には起こらないと言われています。
筆者の例のように、親の心配性が子どもに影響してしまうことも考えられるでしょう。
子育てを頑張っているご自分にもっと自信をもち、ときには自分自身をほめてあげましょう。
【参考リンク】
・全般不安症(全般性不安症) | 医療法人 和楽会
●ライター/渦マキ(フリーライター)