生える前から虫歯予防! 赤ちゃんの「乳歯ケア」を始めるポイント
2015年12月1日 | よみもの生える前から虫歯予防! 赤ちゃんの「乳歯ケア」を始めるポイント

【ママからのご相談】
もうすぐ6か月になる乳児がいます。周りの同じ月齢のお子さんたちはもう歯が生え始めているのに、うちの子はなかなか生えません。最近、やっと歯ぐきの下からうっすら白い歯が見え始めてきたかな、というくらいです。ママ友の集まりでは、必ず子どもの歯のケアの話題が出ますが、うちの子にはまだまだ気の早い話かなと思っていますが、いつから本格的に準備すればいいのでしょうか。
乳歯ケアは早いうちに開始しましょう!
ご相談ありがとうございます。ライターのなかやまあぽろです。
私の娘も生え始めが周りのお子さんよりも遅く、7か月になって下の乳歯が生え始め、10か月を目前にやっと上の乳歯も生えてきたところです。乳歯の生え始めは個人差がありますので、あまり神経質にならなくても大丈夫ですよ!
さて、気になる乳歯のケアですが、大手育児雑誌『ひよこクラブ』のアンケート調査によると、乳歯が生え始める5~6か月ぐらいから、約3割のお母さんがケアを始めたというデータがあります。
歯科医院の院長先生によると、生えたての乳歯はやわらかく弱いため、虫歯になる進行が早いそうです。今日は歯科院長先生が指導する、生える前からできる乳歯ケアのポイントをまとめてみました。

歯が生える前にできる乳歯ケア
当然ですが、歯が生える前は虫歯の心配はありません。ただし、早い時期からお口の周りや中をお母さんが遊びとして触ることによって、赤ちゃんの歯磨きへの抵抗感をなくすことができるそうです。
(1)赤ちゃんの口周りや中を触るときは、傷をつけないために必ず爪を切り、清潔な手で行いましょう
(2)楽しく声をかけながら、お口の周りをタッチしてみたり、上の歯を磨くときに必要な動作である上唇をめくったりしましょう
(3)指に清潔なガーゼを巻き、おしゃぶりさせてみたり、頬の裏側や歯ぐきをタッチしてみましょう
このとき、仰向けに寝かせて“仕上げ磨き”の姿勢を取りながら遊んであげることがポイントだそう!
下の前歯の生え始めにできる乳歯ケア
下の前歯は唾液や食後に飲む水分で食べカスなどの汚れが落ちやすいので、虫歯になりにくいと言われていますが、この時期から歯ブラシを使って感触に慣れさせることがポイントです。
(a)毎離乳食後に湯冷ましや麦茶でお口の中に残った栄養分を流しましょう
(b)清潔で湿らせたガーゼを使い、前歯や舌をふきます。前歯は指でつまむようにしてふくといいでしょう
(c) 赤ちゃん用歯ブラシをかませたり持たせたりして、感触に慣れさせましょう。のど突き防止用のプレートがついているものや、ブラシの幅が小さいものを選ぶと便利です。
遊びながら楽しく歯磨きトレーニングができると、赤ちゃんもきっと大喜びします。実は私も娘の歯磨きのトレーニング中。楽しいイメージを壊さないように、機嫌が悪いタイミングには無理に行わないようにしています。
ご相談者様も、さっそく始めてみてくださいね!
【参考文献】
・『ひよこクラブ 2015年2月号』ベネッセ・出版
●ライター/なかやまあぽろ(ママライター)