30代から中年太りに!? 女性の「タプつき体型」をスッキリさせるヒント
2015年11月20日 | よみもの30代から中年太りに!? 女性の「タプつき体型」をスッキリさせるヒント

【女性からのご相談】
最近、体がタプタプしてきたような気がします。特に下半身。30代半ばですが、20代から生活面で変わったこともなく、体重も変化していませんが、サイズだけは確実にアップしているようで、スカートやパンツがキツくなってしまいました。相談した母に、「年齢に合わせた食生活をするべきだ」と言われましたが、どこをどう気をつければいいのか見当もつきません。アドバイスをお願いします。
年齢ととも変化する代謝に合わせた食生活を!
こんにちは。海外在住プロママライターのさとうあきこです。
“中年太り”という恐ろしい言葉があります。ご相談者はまだ30代とのことなので、これはまだ当てはまらないと油断しがちですが、30代は予備軍でもあるのです。
女性の体は20代を境に代謝や消費の能力が落ちてきます。20代と同じように食べたり飲んだりしていると同じ体型を保てないのは、ごく自然なことです。そこで、年齢とともに変化していく代謝能力に合わせた食生活を送っているかどうかが体型維持のカギとなります。
特に、ご相談者のように体重ではなく部分的なサイズの変化として現れた場合に原因の一つとして考えられるのが、塩分と水分の体内バランスの崩れです。

塩分のとりすぎ
日ごろから塩分量に気をつけていますか? 外食が多かったり、濃い味付けが好みだったりしませんか?
日本人が摂取している食塩の量は1日に小さじ2杯程度だとされますが、これは世界的に見ると多め。できれば小さじ1杯から1杯半程度に抑えたいところです。さらに、20代から40代にかけてより濃い味を好むようになる傾向もあるといわれ、塩分摂取はどちらかというと増加傾向なのに、汗をかいて体外へと放出する量は減っていくという塩分過多が起きやすくなります。
体内にたまってしまった塩分は、下半身を中心にむくみを発生させやすくなります。若いうちは睡眠、またはお風呂や運動で一汗かけばすっきり元通りだったはずなのに、30代、40代となると思ったようにはいきません。これがむくみやタプつきによるサイズアップという悲しい結果につながるわけです。
水分のとりすぎ
若いころと同じ感覚でお酒を飲んでいませんか? 水替わりに清涼飲料水を飲んでいませんか?
むくみを発生させるのは塩分だけではありません。水分量も大きく関係しています。大量の水分を排出しようと体は常に懸命に働いていますが、20代に比べて機能そのものが衰えているため、同量を摂取していれば排水は十分にできません。
摂取した水分を排水しきれなければ、タプタプしてくるのも当たり前。また水は重たいため体の下方にたまりやすく、下半身のむくみとして現れやすくなるのです。
このように、年齢は上昇しているにも関わらず、食習慣や生活習慣が変わっていないからこそ、タプタプしやすくなることがわかります。本人は自覚していなくても、体の内側では確実に代謝・消費能力が落ちているのですね。そのため、同じ生活を引き続き送ることは、体にとって非常に酷な仕打ちともいえます。
体型を保つためには、低塩の食生活と良質で適量の水分補給を心がけ、さらには体を積極的に動かすことで、落ちてきた代謝・消費を保つ努力が必要となります。これは健康へとつながるライフスタイルでもあります。
タプタプした体を自然と健康的なスッキリ体型へと導くために、まず、日ごろ摂取している塩分と水分の量を見直してみましょう。
●ライター/さとうあきこ(海外在住プロママライター)