• TOP
  • 育児(0~2)歳
  • マッサージは逆効果? 母乳育児で起こりがちな「乳腺炎」の対処法4つ

  • マッサージは逆効果? 母乳育児で起こりがちな「乳腺炎」の対処法4つ

マッサージは逆効果? 母乳育児で起こりがちな「乳腺炎」の対処法4つ

マッサージは逆効果? 母乳育児で起こりがちな「乳腺炎」の対処法4つ

【ママからのご相談】
母乳育児中のママです。最近、授乳中に胸が痛くなるようになりました。また、少し腫れているようにも感じるのですが、何か病気なのでしょうか?

a 乳腺炎の可能性があります。

ご相談ありがとうございます。理学療法士のOHSAWAです。

乳腺炎とは、乳汁が乳腺内で詰まったり細菌感染によって炎症を起こすことをいい、母乳育児中に発症するケースが多いです。今回はこの乳腺炎の原因と対処法についてお伝えしていきます。

151117ohsawa

乳腺炎の主な症状

乳腺炎の主な症状としては、

・発熱
・乳房や乳首の発赤・痛み・腫れ
・しこり

などがあります。

乳腺炎は大きく2種類に分けられます。産後に乳汁が十分に排出されず、乳腺内にたまってしまうことで起こる“急性うっ滞性乳腺炎”と、うっ滞性乳腺炎が改善されないまま、乳頭の傷口などから細菌感染して起こる“急性化膿性乳腺炎”があります。

うっ滞性乳腺炎は初産の人に多く、まだ乳管が開ききっておらずに狭いため、詰まりやすい状態にあります。分娩から数日の間によく起こります。

それ以外の時期に起こる乳腺炎の原因はさまざまですが、授乳間隔が長時間空いたり、授乳時の飲み残しが繰り返されることで古い母乳がたまってしまったり、乳頭の衛生状態が悪いことで菌が侵入して感染してしまうこともよくあります。

必ずしも乳汁分泌の盛んな方がかかるとは限らず、体調が悪いときや睡眠不足、疲れなど母親の体の状態に大きく左右されます。また、高カロリーな食事をたくさん取ったり、強い圧迫のかかる下着を着けることも原因となるようです。

乳腺炎に対処するポイント4つ

高熱が出たり、痛みが強くてどうしようもない場合はすぐに病院を受診してください。ここでは軽度の症状への対処法をお伝えしますね。

(1)搾乳する

一番良い方法は赤ちゃんにたくさん母乳を飲んでもらうことです。しかし、乳腺炎になっているときは母乳の味も変わってしまうため、嫌がってなかなか飲んでくれない赤ちゃんもいるようです。そのときは搾乳をして、しっかり母乳を出すことで古い母乳をためないようにしましょう。

(2)胸を冷やす

痛みがあったり腫れている場合は、冷たいタオルや冷えピタで冷やしましょう。乳腺炎自体が解消されるわけではありませんが、炎症を治めたり一時的な痛みの軽減には効果があります。

(3)マッサージは行わない

痛みやしこりがあるとマッサージをしてしまいたくなると思いますが、無理にマッサージをするとかえって乳腺を傷めたり、場合によっては乳頭から膿み(うみ)が出てさらに悪化してしまうこともあるため、行わないようにしてください。

(4)葛根湯(かっこんとう)を飲む

葛根湯は授乳中も飲める漢方です。痛みや炎症に効くため、病院に行けない場合は試してみても良いでしょう。

【参考文献】
・『乳がんからおっぱいを守る乳腺外来』高木博美・著

●ライター/OHSAWA(理学療法士)

記事をシェアしよう!

twitter facebook line

PICKUPこちらもおすすめ

PICKUP こちらもおすすめ

CATEGORY

カテゴリーから探す