責任感が芽生える!? 子どもの情操教育に「ペットのお世話」が良いワケ
2015年11月5日 | よみもの責任感が芽生える!? 子どもの情操教育に「ペットのお世話」が良いワケ

【ママからのご相談】
小学校4年生の息子がいます。一軒家に引っ越したのを機に子どもが犬を飼いたいと言い出しました。私はとくに動物は嫌いではないのですが、「ちゃんとお世話できるのか」とか「家が汚れるのではないか」とかいろいろ考えてしまいます。また、息子は学校のお友達とうまくいってません。犬を飼ったりしたら、ますます家に閉じこもって外でみんなと遊ばなくなるのではと心配です。こんなわが家で犬を飼うメリットってあるのでしょうか?
ペットをお世話することは子どもの情操教育にとてもいいです。
こんにちは。ライターのakiです。
「犬(もしくは猫や鳥などのペット)を飼ってほしい」とお願いしてくる小学生はとても多いと聞きます。自分だけの動物をお世話したり育てることに興味が出てくる年頃なんでしょうね。
生き物を飼うということは命を預かるということです。お世話は大変ですし、長期の留守もできません。しかし、家族として迎えるペットの存在は、子どもにとってかけがえのないものになります。ペットを飼うということは、子どもの情操教育にとても良いのです。

心身を成長させてくれる“アニマルセラピー”効果
アニマルセラピーという言葉を聞いたことはありますでしょうか? アニマルセラピーとは、犬や猫などの動物と触れあうことで精神の安定やストレス解消を促す立派な療法です。中でも、特に効果があるといわれているのが下記の対象者です。
・子ども……ひとりっ子、不登校児、精神的・身体的・性的虐待児、親がいない子どもなど
・先天的慢性疾患……精神遅滞、ダウン症、自閉症、脳性マヒの人など
・後天的慢性疾患……事故や病気で疾患のある人など
・身体機能障害……視覚・聴覚・言語障害者、手足の不自由な人、てんかん患者など
ご相談者様のお子様にとっても、動物と触れあうことで気持ちを前向きにさせる効果が期待できそうですね。
アニマルセラピーの具体的な効果4つ
(1)ストレスの緩和
動物のしぐさを見ているだけで、緊張がときほぐれてストレスの緩和になるそうです。自然に笑顔になることも多く、情緒が養われます。
(2)リハビリ効果
動物を抱く・優しくなでる・命令するなどの動作を通して、体のリハビリにも効果があるそうです。
(3)社会性の向上
犬と散歩をしているとご近所の方とのコミュニケーションが増えます。また、動物と関わることで周囲への配慮なども学ぶことができ、社会性が身につきます。
(4)自尊心・自立心の向上
動物のお世話をすることにより、自尊心や誰かに必要とされているという責任感などが芽生えてきます。
家庭で決めておきたい飼育ルール3つ
専門家が行うアニマルセラピーでは訓練された動物を用いますが、ご家庭でのペットでも十分にその効力を発揮します。それでもペットを飼うことに不安がある場合は、ご家庭でしっかりとルールを決めておくのはいかがでしょうか。
(a)きちんとお世話をすること
毎日エサをあげること、犬小屋の掃除をすること、など具体的な役割分担をして責任感を身につけさせる。
(b)近所の人の迷惑にならないよう約束する
リードをつけて散歩をする。糞の始末をきちんとする。など基本的なマナーを厳守することを約束させましょう。
(c)清潔にする
毎日ブラッシングをする、月に1、2回はシャンプーをする、など動物の体を清潔に保っておくこと。そうすると家の中も汚れないし、掃除力も養われます。
ペットを飼うということは、子どもにも大人にもさまざまな充実感を与えてくれます。ぜひペットの良い面を知って、お家での飼育を検討なさってください。
【参考文献】
・『アニマルセラピーとは何か』横山章光・著
●ライター/aki(中高英語教員)
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— パピマミ (@papimami_jp) 2015, 11月 5