受験生ママ必見! 「朝勉強」と「夜勉強」はどちらが効率的か
2015年10月30日 | よみもの受験生ママ必見! 「朝勉強」と「夜勉強」はどちらが効率的か

【ママからのご相談】
中学3年生の息子の母親です。高校受験を来年に控え、ようやく本人のエンジンもかかってきたようです。そこで気になるのが、息子の夜更かしグセです。勉強をしているのですが、明け方近くまで起きているため、日中眠くて授業に身が入らないようです。勉強時間を見直したほうがよいのでしょうか。
勉強は朝、暗記は寝る前、睡眠時間は削らない、が効率的。
ご相談をどうもありがとうございます。ママライターの山上れいこです。
お子さんが自発的に勉強してくれるようになったとのこと、うらやましい限りです! けれども、夜の勉強が夜更かしにつながり、授業に響いてくるとなると心配ですよね。
“勉強は朝するべき”という意見もよく聞かれますが、実際には難しいのか、夜勉強派が多いように感じます。朝勉強と夜勉強。結局のところ、どちらが良いのでしょうか? 脳の働きをふまえながら見ていきましょう。

朝の脳と夜の脳の違い
脳の働きには、朝夜それぞれ以下の特性があります。
・朝の脳……交感神経が働き、活動に適した状態。意欲・学習に関わる脳内物質“ドーパミン”の分泌量が増える
・夜の脳……副交感神経が働き、休息に適した状態。“睡眠ホルモン”とも言われる脳内物質“メラトニン”の分泌量が増え、人を眠りに誘う。休息を求めている
この特性をふまえ、朝夜勉強のメリット・デメリットを見ていきましょう。
朝勉強のメリット
・交感神経が優位のため、モチベーションが上がりやすい
・睡眠により脳が整理されているため、新規の情報を記憶しやすい
・ドーパミンの影響により脳が活性化しているので集中力が高まり、学習意欲も増す
・誘惑が少なく、勉強に集中しやすい
朝勉強のデメリット
・学校の時間があるので、時間に追われる・途中で切り上げざるをえないことがある
この対策としては、“週末に一週間の勉強スケジュールを立てておく”ことで改善されるかと思います。次は、夜編です。
夜勉強のメリット
・副交感神経が優位のため、リラックスした状態で勉強できる
・脳は睡眠中に記憶を整理すると言われており、睡眠前の勉強は記憶に定着しやすい
夜勉強のデメリット
・1日働いた脳は疲労し“睡眠物質”が蓄積・分泌されるため、眠くなってしまう
・睡眠時間を削りがちになるため、睡眠不足となり、脳の機能が低下して効率的に勉強できない
ここまで見ると、朝に勉強したほうが理にかなっていると言えそうです。しかし、“暗記のゴールデンタイム”である睡眠前の時間を無駄にするのはもったいない!
そこで、おすすめは……基本的に勉強は朝。眠る前の時間を暗記にあてる。しかし、夜更かしは厳禁! と言えるのではないでしょうか。朝にした勉強内容で、暗記すべき箇所を睡眠前に繰り返す! というのが、非常に効率的な勉強方法ではないでしょうか。
いかがでしたか。夜型生活から朝型生活に生活習慣を変えることは、なかなか大変な作業ですよね。けれども、子どもにはもちろん、大人にとっても朝型生活には利点がたくさんあります。思い切って、お子さんと一緒に朝型生活に挑戦してみるのもいいかもしれませんね。
【参考文献】
・『「脳力」をのばす!快適睡眠術』吉田たかよし・著
・『プロが教える脳のすべてがわかる本』岩田誠・著
●ライター/山上れいこ(ママライター)
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— パピマミ (@papimami_jp) 2015, 10月 30