飲酒だけじゃない!? “ガンマGTP”の数値が高い原因と対処法
2015年10月27日 | よみもの飲酒だけじゃない!? “ガンマGTP”の数値が高い原因と対処法

【ガンマGTP値別】考えられる病気

正常値〜100
アルコール性肝障害、肝硬変、肝がん、薬物性肝障害、慢性肝炎、脂肪肝を発症した際に見られる数値です。
この数値であれば軽度と言えるでしょう。
100〜200
上記の疾患に加え、慢性活動性肝炎、胆道疾患の可能性があります。レベルは中程度です。
200〜500
上記の疾患に加え、閉塞性黄疸、肝内胆汁うっ帯などの可能性も出てきます。
200を超えると病院へ行くことが必須と言われており、アルコール以外を原因とした問題が隠れている可能性が一気に上がるため、詳しい検査が必要になるでしょう。
500〜
500を超える数値は、急性アルコール性肝炎などで見られるものです。
超高度の増加とされ、早急な治療が必要になっている可能性があります。
ガンマGTPの値が高いまま放置したときの危険性

解毒作用のある肝臓ですが、負荷をかけ続ければ当然疲弊していきます。
ガンマGTPの値が高いということは肝臓になにかしら負担がかかっているということですから、対処が必要です。
以前は脂肪肝などはあまり危険なものではないと認識されていたこともあるようですが、この脂肪肝の状態が続くと肝硬変・肝臓がんなどのリスクが高くなることも考えられます。
肝臓が弱まれば解毒作用が機能せず、全身に悪影響が出てきます。
これはお酒が強い人も一緒で、自分に過信しないことが重要と言えるでしょう。
ガンマGTPの高い値を下げる方法5つ

(1)お酒を控える
ガンマGTPの値を急激に上げてしまう飲酒。検査前に数日お酒を飲まないようにするだけで、面白いほど数値を下げることができます。
ただし、一時的にやめただけでは体にとって何のメリットもありませんから、日常的に休肝日を設けるのがおすすめ。
できれば週に2日ほど、お酒を全く飲まない日を作りましょう。
量を減らして毎日飲むというよりは、肝臓をしっかりと休息させる日を作る方が効果的です。
(2)コーヒーを飲む
1日1合以上飲酒する人を対象に、1日あたりコーヒーを5杯以上飲む人とそうでない人を2つのグループに分けて行われた実験では、コーヒーを飲んだグループのガンマGTPの数値が大きく減少したという調査結果があります。
コーヒーはカフェインを含み摂取にはメリットデメリットがあるため、ただ飲めば良いというわけではありませんが、適量であれば健康に良い効果をもたらすと言えそうです。
→次ページでも、引き続きガンマGTPの値を下げる方法をご紹介します。