良い子すぎてもダメ? “素直な子ども”の育て方と注意点
2015年10月23日 | よみもの良い子すぎてもダメ? “素直な子ども”の育て方と注意点

【ママからのご相談】
小学3年生の娘を持つ母です。先日、小学校の個人面談で娘に素直さが欠けていると言われてしまいました。
確かに、何かと反抗的で屈折している部分があり、このまま本格的な反抗期を迎えるかと思うと不安になります。少しでも素直な子になってもらうために、何か親にできることはあるのでしょうか。
> 世界各国の“素直な子”の基準(P1)
> 素直な子どもの親の特徴(P2)
> 素直な子を育てる方法3つ(P2)
> 素直な子が伸びるワケ(P3)
> 子どもをひねくれさせる育て方(P3)
> 素直な子の危険性(P4)
> 子どもの情緒を安定させる家庭環境とは?(P4)
> まとめ(P4)
ご相談をどうもありがとうございます。ママライターの山上れいこです。
「素直な子に育ってほしい」と願わない親はいませんよね。
ここでいう“素直な子”とは、“大人の言うことをよく聞く、手がかからないイイ子”のことではありません。
“穏やかでまっすぐな、ひねくれていない心を持った子”こそが“素直な子”だと言えるのではないでしょうか。
けれども、「素直な子に育ってほしい!」と願うばかりでは、子どもは育っていきませんよね。
では、親に何ができるのでしょうか? そして、素直な子を持つ親はどんな育児をしているのでしょうか? 早速見ていきましょう。
素直な子の特徴4つ

(1)平和主義
人から指摘されたことに対し、反発したり批判したりする気持ちがなく、物事を平和に解決しようとします。
自分とは真逆の考えを持つ人に対しても「そんな考え方もあるのか」と受け入れ、相手にとっての正解を否定しない寛容さを持ちます。
(2)人の話を聞く
素直な人の大きな特徴のひとつが、聞き上手であること。
これは自分の目上の人に限らず、後輩や部下、さらには自分の嫌いな人だとしても相手の言うことに耳を傾けることができます。
先入観にとらわれず、どんな人に対してもフラットな状態で接することができる人が多いと言えるでしょう。
(3)感情表現が豊か
自分が今感じたことを、ストレートに表現することができるのも素直な人の特徴です。
好きなものは素直に好きと言い、感情が動かされる出来事に遭遇すれば、その気持ちを惜しげもなく伝えます。照れて恥ずかしがるなどありません。
(4)裏表がない
人とのコミュニケーションにおいて、相手の考えていることの裏を勘ぐったり、騙されるのではと警戒したりすることがありません。
褒め言葉を素直に受け取り、指摘を正面から受け止める。言われたことを、言葉のままに受け取ります。
また、コミュニケーションにクセがないことから、人との距離も近い傾向にあるでしょう。
世界各国の“素直な子”の基準

日本での“素直な子”や“良い子”は、従順であり、協調性があるような子どもを指して言われることが多いですが、他の国では違ったものが評価されるようです。各国の基準を見てみましょう。
(1)アメリカ
アメリカでは、賢さに加え物事を認識する鋭さ、さらには自主性の強さなどが重視されます。
自主性は、ともすると反抗的な態度と取られることもありますが、自分を表現することのできる子どもが良いとされるようです。
(2)イタリア・スペイン
イタリアやスペインでは、落ち着いてバランスの取れた子どもが評価される傾向にあるようです。
これは、子どもが穏やかであることが大事だとされていると言え、いわゆる“扱いやすい子”という意味で使われる点は、日本と近いところがあるのではないでしょうか。
(3)オランダ
アメリカでは、よく質問することは積極性の表れとされますが、オランダでは“相手に依存している”と捉えられ、ネガティブに思われるようです。
また、いい子の条件として”明るさ”が重視されており、人生を楽しむ子が良いという気持ちが強く持たれています。
→次ページでは、素直な子どもの親の特徴を見ていきましょう。