家族の健康を守れ! 食材から簡単に「農薬」を除去するコツ11例
2015年9月3日 | よみもの家族の健康を守れ! 食材から簡単に「農薬」を除去するコツ11例

【ママからのご相談】
1歳半の娘がいます。子育てをするようになってから、無農薬やオーガニック食品を選ぶようにしています。けれども、それらの食材はどれも高くて家計的に苦しいです。だからと言って今さら止めるわけにもいかず……。これから子どもの食べる量も増えていきますし、どうすればいいのか悩んでいます。何かいい方法はないでしょうか。
スーパーで買った食材も、ひと工夫で農薬・添加物を落とせます。
こんにちは。ライターのakiです。
今や、無農薬・低農薬やオーガニックの食材は人気があります。
無農薬とは言葉通り農薬を使わずに、そして低農薬とは一般的な使用量より農薬を減らして野菜や穀物を栽培することです。また、オーガニックとは、農薬や化学肥料を使わずに栽培することを言います。
それらの人気が高い理由のひとつに、農薬の怖さが挙げられます。
農薬の大量摂取は健康被害のみならずガンを誘発するとも言われています。また、近年アメリカの研究チームによれば農薬と子どもの発達障害との関連性も指摘されています。もちろん、私たちが毎日食べる量であれば心配はないという意見もあるので、一概に農薬全てが悪とは言い切れないのですが、避けられるのであれば避けるに越したことはありません。
その際、実は食材にちょっとした工夫をするだけで農薬の大部分を落とすことができるのをご存じでしょうか。

食材別! 農薬除去のポイント11選
農薬除去の方法は至って簡単です。野菜の洗い方に気をつけることと、農薬が多く集まる部分をカットすることだけなのです。
以下、食材別にそのポイントを紹介していきます。
(1)ほうれん草
よく水洗いすること。流水しながら水の中に5分つけておく。そのあとさらに5回ほどふり洗いをし、たっぷりのお湯で3分ゆでる。ゆでながら葉をひっくり返すこと。これで農薬とシュウ酸、亜硝酸が溶け出します。
(2)ブロッコリー
小房に切り分け塩水につけて洗う。それを再度水で洗う。これでアク抜きと農薬を減らすことができます。
(3)きゅうり
流水で5回くらいこすり洗いする。次に、まな板にのせたきゅうりに塩をふりかけ軽く転がし板ずりをする。そして流水で洗う。これで表面のクチクラ層といわれるところから農薬が流れ出るのです。
(4)にんじん
流水中でたわしやスポンジなどで5、6回こすり洗いをする。あとは必ず皮をむいて調理すればOK。
(5)ごぼう
皮をむいてささがきや千切りにしたら酢水にさらす。酢水は、アクを抜くためだけではなく農薬を引き出す力もある。
(6)もやし
酢水で30秒、強火で手早くゆでる。
(7)バナナ
上から1cmの部分をカットして食べる。この部分に防カビ剤がたまりやすい。
(8)ぶどう
流水を入れながら水に10分ほどつけておく。
(9)お米
といだあと、水に30分から1時間つけておく。そうすると残留農薬が溶け出てくるので、直前に再び新しい水に入れ替えて炊く。
(10)かまぼこ
一度湯通しする。それだけで添加物と塩分が減る。
(11)ハム
80度くらいのお湯に1分つける。それだけで約4割の添加物を除去できる。
以上です。
最近は、食材がもったいないからと野菜の皮ごと食べる人もいます。確かに、食材を大切にするという意味ではありかもしれませんが、やはり農薬の影響を考えると捨てるべきところは割り切って捨ててしまう方がいいかもしれません。
とにかく少しの手間と工夫で家族の健康や安全が守れるのであれば、一度試してみる価値はあると思います。ぜひ、参考になさってください。
【参考文献】
・『農薬・添加物はわが家で落とせた』増尾清・著(青春出版社)
●ライター/aki(中高英語教員)