わが家はブレません! 「友達の家に泊まる」と言う中学生への対処法
2015年8月31日 | よみものわが家はブレません! 「友達の家に泊まる」と言う中学生への対処法

【ママからのご相談】
40代の主婦です、パートで仕事をしています。中学2年の息子から、「同じクラスの友達の家に泊まりに行く」と言われました。初めてのことです。学校では夜間の外出、宿泊が禁止されています。本人は友人と予定をたてたりしながら楽しみにしています。基本的に校則では友達同士の外泊は禁止です、それを守らせたいです。どう対応すればいいですか? ちなみに友達は男子生徒です。
家庭のルールをあらかじめ決めておき、徹底させましょう。
子どもたちの夏休みも終りに近づいて、宿題も追い込みの時期ではないでしょうか? ライターの渦マキです。
さて、最近は夜間の外出・外泊による子どもの事件もあり、男女問わず心配ですね。家庭によって、
『親しい友達の家なら行き来させている、外泊もOK』
『中学生で外泊は心配、まだ早すぎる』
など、さまざまな判断があるかと思います。
まず、忘れてならないことは、中学生の外泊は基本的に禁止されていることです(多くの中学校において)。子どもには、最低限決められている規則を守らせるということが基本です。成人して世の中に出たとき、規則を守ることはおのずと必要になってくるものです。今のうちから“ルールを守ること”を教えておくのは、親としての責任でもあります。

ブレない思いを伝えることが大切です
「決められたルールは守るべきだ」と紋切り型の理屈を子どもに言ったところで、「外泊を禁止してるのなんて、ぼくの家だけだ」という返しも予測できるでことでしょう。
そんなときのために、“わが家のルール”を決めて、伝えておきます。
“よそはよそ、うちはうち”の決めごとを徹底させ、親御さんがそこから絶対ブレないことがポイントになります。
「うちは、学校で決められている規則は守らせる方針である」と伝えましょう。
子どもの心にモヤモヤが残らないように、毅然とした態度と言葉で伝えることが大切です。
モヤモヤを残さない、子どもに納得がいく説明をするためのコツを、元保育士で実生活で3男の父親である、大阪教育大学教育学部准教授・小﨑恭弘氏は著書で以下のように説明しています。
「なんでもいい」「どちらでもいい」などの、あいまいな答え方はよくありません。
一見、物わかりがいいようですが、それは放任です。思春期男子には、まだ少し早い気がします。
ここで大切なのは、それぞれの要求や質問に対して、判断したり、約束したりして、わが家ならではの枠組み・ルールを作っていくことです。
もし、親のしつけのやり方やルールに彼らが反抗してきたら、お母さんは逃げないで、理由や思いをしっかり伝えてください。
中途半端な言葉で逃げられると、彼らもどうしていいかわかりません。
いかがでしたか?
子どもが犠牲になるような痛ましい事件を防ぐためには、わが子をしっかりと守ろうという強い意志が不可欠です。
反抗期の男の子に、納得いくように説明することは容易ではありません。親が決めたルールで一旦は対立したとしても、ブレない毅然とした姿勢から子どもは“親の思い”を学び取り成長して行くものだと思います。
親御さんは、幼児のうちは“手を離さない”、思春期に入ったら、手を離しても“目を離さない”を常に肝に銘じておきましょう。
【参考文献】
・『思春期男子の育て方』小﨑恭弘・著
●ライター/渦マキ(フリーライター)