水深○cmで溺れる!? 赤ちゃんをビニールプールで遊ばせる時の注意点
2015年8月19日 | よみもの水深○cmで溺れる!? 赤ちゃんをビニールプールで遊ばせる時の注意点

【ママからのご相談】
0歳の息子がいるのですが、今年の夏は自宅でビニールプールをしてあげたいと考えています。プールに入れるのが初めてなのですが、赤ちゃんをビニールプールに入れる際の注意点があれば教えてください。
ビニールプールはお座りができるようになってから!
ご相談ありがとうございます。ママライターのfurahaです。
暑い夏、水遊びをさせてあげると子どもはとても喜びますよね! 特に、水深や水温が自分で調節できるビニールプールは、赤ちゃんの水遊びに適しています。
ただし、プールに入れるのは、赤ちゃんが1人でお座りができるようになる生後7か月くらいからにしましょう。腰がすわっていないと滑りやすく、危険な場合があります。
また、自宅で簡単にできるビニールプールといえど、赤ちゃんを入れる際は注意が必要! 以下では、赤ちゃんと自宅で安全にプールを楽しむための注意点をご紹介します。

子どもは10cmの水でも溺れる!?
まずは、たとえビニールプールであっても、赤ちゃんや小さい子どもは溺れる可能性があるということを覚えておきましょう。東京消防庁の調査では、0歳から2歳の子どもの水難事故の約4割がビニールプールでの事故、というデータも出ているくらいです。
乳幼児は、10cm程度の水深でも、起き上がれず、溺れる可能性があります。顔が水に浸かってしまうとパニックになり、自分で水から顔を上げるというのが、子どもにとってはとても難しいことなのです。
従って、ビニールプールに入れる際は
・必ず親が見ているようにする!
・幼い兄弟同士や友達同士など子どもだけでプールに入れない!
この2点を必ず守ってください。
そして、プールの水深も大人が思う以上に浅めにしてあげましょう。赤ちゃんの場合は、お座りをしたときにふとももが半分浸かるくらいの高さ。たっちをするようになってからでも、膝下くらいの水深の方が安心です。
プールが浅くても子どもは充分水遊びを楽しめるので、特にプールが初めての赤ちゃんの場合は、浅めからスタートしてあげると良いでしょう。
体温を下げないために水温はぬるめに!
水深同様に、赤ちゃんの場合はプールの水温にも気を付けてあげる必要があります。特にお座り期の赤ちゃんは下半身が水に浸かりっぱなしで、体温が下がりやすくなっています。
従って、プールの水温もお風呂よりちょっとぬるいくらいの温度が理想! 水道水は20度くらいで冷たいので、お湯を少し足してあげるか、事前にビニールプールに水をはって日光で暖めてから入れてあげましょう。
また、赤ちゃんの肌に触ったり、顔や唇の色を見て、体温が下がっていないかをこまめにチェックしてあげてください。初めのうちは5分くらいプールに入れたら外に出して、体温や体調が大丈夫かチェックする、という風に少しずつプールに慣らしていってあげるといいでしょう。
熱中症対策も忘れずに!
プールに入れるのに適した気温は大体25度以上。暑くて、しかも直射日光があたる中での水遊びは、赤ちゃんの体力を消耗させます。
熱中症対策として、こまめに水分補給をするのはもちろんのこと、ビニールプールをできるだけ直射日光があたらない場所に置く工夫もしましょう。
日陰がない場合は、屋根付きのビニールプールを利用したり、プールの上にママが日傘をさしてあげるだけでもだいぶ違います。
直射日光を防ぐことは、熱中症対策だけでなく、紫外線対策にも効果的です!
また、長時間日光にあたるのを避けるために、プールに入れる時間も赤ちゃんの場合は30分以内を目安にしましょう。入っている間もこまめに休憩をとって、赤ちゃんの体調をチェックしながら遊ぶようにするとなお安心です。
ビニールプールでの水遊びは自宅でも簡単にできるので、暑い夏に取り入れてあげたい遊びではありますが、油断は禁物! あらゆる危険があることをママがしっかりと理解した上で、安全に子どもが遊べる環境を作ってあげてくださいね。
【参考リンク】
・家庭用ビニールプールでおぼれ事故! | 東京くらしWEB
・夏に多発する事故から尊い命を守ろう | 東京消防庁
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●ライター/furaha(ベビーマッサージ講師)