損得で決めてイイ? 苦手な友達と距離を置くコツと得られるメリット
2015年8月16日 | よみもの損得で決めてイイ? 苦手な友達と距離を置くコツと得られるメリット

“どんな友達と付き合うか”というのは、本人だけが決めることのできるものですね。
たとえ周囲に反対されようとも、気の合う友人がいるということは何ものにも代え難い大切なことであると言えます。
しかし、中には付き合いを継続するなかで、「思っていた人とは違った」「以前とは変わってしまった」というように違和感を持つこともあるはず。
とはいえ、いったん仲の良い関係になってしまうと、距離を置くことを躊躇してしまうこともあるでしょう。完全に縁を切ってしまうというのも考えものです。
今回は、苦手になってしまった友達とうまく距離を置くためのコツなどをご紹介します。

友達と距離を置くべきかの判断基準
友達に苦手意識を持ってしまった原因は何でしょうか?
どうしても許せない決定的な出来事があった場合はもちろん、徐々に壁を感じるようになったというような場合でも、まずは“距離を置きたくなった原因”を明確にするようにしましょう。
感情的になってしまうこともありますが、一度冷静になって、それが本当に自分にとって許せないことなのか判断すべきです。
なお、ここで基準となるのは、“自分にとってメリットのある人かどうか”ということ。
これは数字で測れるような損得勘定だけでなく、一緒にいることで自分が「安らぐ」「楽しい」などプラスの感情を持つことができるかという点も重要です。
相手との関係性や周囲の評価などはいったん忘れて、自分を中心に考えてみましょう。
一見、わがままで自分勝手な考え方のように思えますが、一方的に愛情を向ける関係は長続きさせることが難しいと言え、結局は何かしらのメリットが必要になってくるのです。
ただし、現時点では負の感情が大きかったとしても、時間がたつことで相手を許せてまた良好な関係性を築くことができることもあります。
そのため、相手との関係を完全に破壊してしまわないような距離の置き方が重要になってくるのです。
友達と上手に距離を置くコツ
(1)2人きりにならない
2人きりで会ってしまうと、心の距離が近くなりやすく、より深い話をしてしまいがち。
仮に親密な態度を出さないようにしても、相手が苦手意識を持っていなかった場合、会話が相手のペースになりやすく断わりづらい雰囲気となってしまうでしょう。
なお、どうしても2人きりで合うことを断われない場合には、当たり障りのない会話に終始するよう務めましょう。
できるだけ自分の考えを伝えないよう相づちするだけにとどめることで、会話が発展しづらくなります。
(2)連絡頻度を減らす
メールや電話はもちろん、最近ではSNSなどを介してコミュニケーションを取るということも多いですよね。
これまですぐに反応することが多かった場合、徐々に頻度を減らしたり、反応する時間を遅くしたりすることで次第に距離を置くことができます。
反応がなくなることで、間接的に相手にも自分の気持ちを気づいてもらいやすくなるでしょう。
(3)後ろ向きな考えを捨てる
縁を切らなくても、これまで親しくしていた相手を故意に遠ざけようとすることに後ろめたさを感じることもあるはず。
しかし、人間は周りの人たち全員と仲良くできるわけではありません。
合わない人がいるのは自然なことで、むしろ人と違う部分を持っていることがより良い関係を築くために必要なこととも言えます。
「自分と合わない人がいる」「ムリをした付き合いはお互いのために良くない」と考え、割り切ってしまうことも大切なのです。
(4)半分を相手のせいにする
うまくいかない人間関係において、どちらかが一方的に悪いということはありません。
それをすべて自分の責任であると思い込み、責任感を持ってしまうと距離を置くことがつらくなってしまいます。
距離を置きたいと考える理由がもし自分勝手なものであったとしても、半分は相手の責任だと思うことで気持ちもラクになるでしょう。
あくまでも対等な関係であると思えば、罪悪感なく行動することができるのです。
苦手な友達と距離を置くことで得られるメリット
『ある人との関係がずっとストレスになっていて、それが仕事や他の人とのコミュニケーションにまで悪影響を及ぼしていました。思い切って距離を置いたことでそのストレスから解放。
大切な人にしっかりと向き合い、その人たちを一層大切にすることができるようになりました。気持ちも落ち着いた状態になり、人間関係以外のこともスムーズにいくようになりましたね』(30代女性/事務)
『苦手な人とガマンして付き合っていると、良くも悪くも自分を守ろうとして殻をかぶってしまうんですよね。苦手な人以外にも本当の自分が出せなくなって、トラブルにはならないけど表面的な付き合いしかできない……。
このままじゃいけないと思って、誰にでも素の自分を見せるようになりました。親しくしていた友人は離れていきましたが、新たに出会った人と意気投合して、居心地の良い関係が築けるようになりました』(40代女性/主婦)
『以前苦手意識が芽生えてしまって距離を置きていた人がいるんですが、今では大親友になっています。思っていることを言って距離を置いたことで、お互いに相手のことを冷静に見ることができて、あらためて気が合うと認識できました。本当の自分を見せたことで信頼感も強まり、壊れにくい関係になれたと思います』(30代女性/販売)
どこかガマンしていた気持ちがなくなることでストレスから解放されるとともに、新たな人間関係が舞い込んでくることもあるようです。
本心を出して付き合うことのできる相手とは、今まで以上に強い絆で結ばれる関係になれるかもしれませんね。
いかがでしたか?
人間関係は、さまざまな要素が絡み合って形作られるものです。そのため、自分の力ではどうにもできないこともあります。
ストレスを感じるようになったら、まずは冷静になって距離を置いてみてはいかがでしょうか。
●文/パピマミ編集部