親のサポートが必須! 小1でも上手に“読書感想文”が書ける手順5つ
2015年8月11日 | よみもの親のサポートが必須! 小1でも上手に“読書感想文”が書ける手順5つ

【ママからのご相談】
小学1年生の娘がいます。夏休みの宿題に出ている読書感想文に、親子で四苦八苦しています。もともと本を読むことは大好きな娘ですが、幼稚園時代から今まで、文章を書くということをしたことがありませんでした。課題図書を読んでも感想は、「おもしろかった」だけ。低学年の読書感想文は、どのように教えてあげたらいいのでしょうか。
1年生の読書感想文は少しだけ手間をかけましょう!
ご相談ありがとうございます。ママライターのマフィーです。
読書感想文って、子どもにも重荷なのでしょうが、教える親にとってもなかなか大変ですよね。特に低学年の場合は、書く経験があまりない場合がほとんどですので、どうやって教えたらいいのか分からなくなってしまいます。
私の娘も、今小学校1年生です。同じように読書感想文の宿題が出て、先日やっと書き上げることができました。ご相談者様のお子様と同じく、本を読むのが大好きな娘です。
一緒に取り組んでみて思いましたが、低学年の読書感想文は取り掛かる前の準備がとても重要です。今回は、読書感想文を書かせるにあたって、気をつけるべきポイントをご紹介します。

一般的な読書感想文の書き方4つ
一般的な小学生の読書感想文の書き方のコツは以下の4つです。
(1)自分以外の人におもしろさを伝えたくなるような本を選ぶ
(2)読書メモを作る
(3)文章の構成を考える
(4)書いたものを必ず読み返す
こちらの4つは、通信教育で有名なZ会が提示しているものです。しかし、低学年では難しく感じると思います。
私の娘の場合ですが、1年生では、自分が思ったことを言葉にする能力、それを組み立てて文章にする能力がまだありません。高学年に比べて語彙力も多くないですし、どのように文章を書いていくかという考え方に対しての経験値が、圧倒的に不足しています。
低学年の場合は、上記の読書感想文の書き方のコツの“読書メモを作る”の部分に、もう少し手間をかけたほうが良いと思います。
1年生の読書感想文の書き方5つ
私が参考にしたのは、学研教室が提示している読書感想文の書き方。方法としては、
(a)母親が子どもに、本を読んだ感想をインタビューする
(b)子どもが言った言葉を、メモ帳に書く
(c)子どもの前にメモを並べて、書く順番を決める
(d)詳しく書きたい部分、一番言いたいことを決める
(e)書き出しをどれにするか決める
の5つです。
漠然と頭のなかで考えるより、本を読んで感じたことを目で見せる方法は、子どもにとって分かりやすかったようです。私が気をつけていたことは、子どもが口にした言葉より“もう一つ先の言葉”を出させること。
1年生って、「どうだった?」と聞くと「おもしろかった」としか言わないですよね。その他にも、「うれしかった」や、「かわいそうだった」など、言い方は悪いですが短絡的な表現になりがちです。
それはそれでいいのですが、親としてはもう一歩先に進みたいと思ってしまいます。それはなぜそう感じたのか? と聞くと、子どもなりに考えた言葉を出してきます。
例えば私の娘の場合。先日、市のイベントである工作教室で昆虫を作りました。「どうだった?」と聞くと、「おもしろかったよ」と答えが返ってきました。
「何がどうおもしろかった?」ともう一度尋ねると、少し考えながら、「昆虫を作るのは初めてだったし、とても難しかったけどかわいく作れた。これを使って公園で遊んだら楽しいと思う。友達に見せてあげたい」と答えました。
すぐには言葉にできなくても、「おもしろかった」の奥にはこんなにたくさんの言葉があるんですよね。きっと、感想文でも同じなのだと思います。
1年生は親の手助けが必要
宿題は本来、子どもの力だけでするべきものなのかもしれません。ですが、特に1年生の場合、初めての作業である感想文を、誰の力も得ずに書き上げることはとても難しいですし酷です。
すぐには言葉にできない子どもの気持ちを引き出してあげることと、それを目に見える状態にしてあげること。これだけで、私も楽でしたし子どもも取りかかりやすかったようです。
ぜひ試してみてください。
【参考リンク】
・読書感想文4つの鉄則 | Z会
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●ライター/マフィー(ママライター)
●モデル/前田彩(桃花ちゃん)