ガールズトークが苦手!? “女性のアスペルガー症候群”の特徴と対処法
2015年7月20日 | よみものガールズトークが苦手!? “女性のアスペルガー症候群”の特徴と対処法

自閉症とアスペルガー症候群について
自閉症とアスペルガー症候群の境界線は明確に区切られている訳ではないようですが、ことばの発達や会話からそれぞれに特徴があるようです。
自閉症とアスペルガー症候群の共通する特性
・想像力の障害
→いつも電車に乗るときに同じ時間に同じ席に座らないと気がすまないなどの変化を好まない
・社会性の障害
→人と付き合うことが苦手・困難
・コミュニケーションの障害
→ことばの使い方や言語の発達など
これらは『3つ組の障害』と呼ばれています。
教育や援助の方法で大切なことはこの3つ組の障害をもっているかどうか。
アスペルガー症候群でも自閉症でも3つ組の障害があれば、教育や援助の方法は共通してくるそうです。
自閉症とアスペルガー症候群の違い
・知的な遅れがある自閉症
→ことばの発達に遅れがみられる
・知的な遅れのない自閉症(高機能自閉症)
→自閉症と同じくことばの発達に遅れがある
成長するにつれてことばの発達の問題が目立たなくなるのが特徴
・アスペルガー症候群
→ことばの発達には遅れがない
→会話能力もある
しかし、他人との会話で流れを読むことができない
大きな違いは、言葉の遅れの有無と言われています。
自閉症の場合は、言葉の遅れがみられますが、アスペルガー症候群の場合はないようです。
ちなみに、自閉症の症状は2歳までにあらわれることが多く、遅くとも3歳までには必ずあらわれると言われています。
一方、アスペルガー症候群の子どもや大人は一見して障害があるようには見えないことが多く、話もできれば勉強なども人並み以上にできることがあります。
人前で独り言を言ったり常同運動をしたりすることはまれ。
“自閉症にみえない自閉症”とも言われているようです。
アスペルガー症候群は遺伝する?

アスペルガー症候群の原因は精神的なものと思われがち。
しかし、実際は『遺伝的要因』や『先天的な理由』から発症するケースが多いと言われているようです。
アスペルガー症候群が含まれる『広汎性発達障害』は遺伝的な影響があるとされます。
そのため、親子でアスペルガー症候群だったり、両親のうちどちらかが自閉症的要因を持っている場合などに子どもに遺伝する可能性があるようです。
実際、子どものアスペルガー症候群を疑って病院に診察にきた結果、その保護者も発達障害だったと判明するケースも少なくないようです。
しかし、現段階ではこの病気の診断が難しいこともあり、ハッキリとした原因が解明されていないようです。
また、動物実験段階ではあるようですが、化学物質や貴金属が発達障害と関係しているという説もあるようです。
“家族に化学物質や重金属に敏感な方がいて、さらに妊娠中に母親がこれらにさらされると発達障害が発生するのではないか?”という仮説。
あくまでも仮説ではあるものの、近い将来、発症を防げる方法が分かってくるかもしれませんね。
→次ページでは、女性特有のアスペルガー症候群の悩みについて見て行きましょう。