サインを見逃さないで! 赤ちゃんの“熱中症対策”のポイント3つ
2015年7月17日 | よみものサインを見逃さないで! 赤ちゃんの“熱中症対策”のポイント3つ

【ママからのご相談】
0歳の娘がいます。これからの暑い時期、熱中症が心配です。赤ちゃんは熱中症になりやすいと聞いたのですが、おすすめの熱中症対策があれば教えてください。
赤ちゃんの熱中症対策では、こまめなケアが大切です。
ご相談ありがとうございます。ベビーマッサージ講師のfurahaです。
0歳〜3歳くらいまでの子どもは熱中症にかかりやすいと言われています。乳幼児は発汗機能が未発達で、体温調整がうまくできません。暑いところでは体温が上がりやすく、寒いところでは体温が下がりやすい。そのため、赤ちゃんは熱中症になりやすいのです。
また、熱中症というと、“暑さ”にばかりつい意識がいってしまいがちですが、“気温の変化”にも気を付けたいところ!
夏、外は35度を超える猛暑でも、室内に入るとクーラーで一気に気温が下がりますね。体温調整がうまくできない赤ちゃんは、気温の急激な変化にさらされて体調不良を起こす可能性があります。

熱中症対策のポイント3つ
熱中症を予防するために気を付けることは主に以下3点!
(1)早め早めの水分補給
乳幼児の場合、体内の水分バランスが崩れると回復に長い時間を要するので、あらかじめ水分を補給しておく必要があります。“喉が乾いたら水分補給をする”という大人の感覚では遅すぎる場合があるということを覚えておいてください。特に出かける際は、外出前に水分補給をしてあげると良いでしょう。
(2)外出時はベビーカーの中で熱中症にならないように注意
外出の際に赤ちゃんをベビーカーに乗せてお出かけするというママも多いと思いますが、地面に近い場所にあるベビーカーはアスファルトの照り返しの影響もあり、私達大人が感じている以上の温度になっています。
最近ではハイシートのベビーカーを選ばれる方も増えていますが、一般的なシート高38cmのベビーカーとシート高50cmのベビーカーでは、ベビーカーの受ける熱が約2度違うという調査結果も出ています(楽天リサーチ株式会社より)。
シートの高さ以外にも、通気性の良いベビーカーを選ぶ、ベビーカーに冷却シートを入れる、などの工夫をしてベビーカーの中が熱くなり過ぎないようにしましょう。
何分かに1回抱っこをして、体が熱くなっていないか確かめるようにしてあげるといいと思います。もちろん、あまりにも気温が高い日は、できる限り日中の長時間外出を控えるなどの配慮も必要です。
(3)室内での熱中症にも要注意
熱中症といえば、日光が当たる外出時にかかると思われがちですが、環境によっては室内でかかる可能性もあります。気温が高い日はエアコンを上手に使って赤ちゃんがいる部屋の室内環境を整えてあげましょう。また、室内でも水分補給はこまめに行うようにしてあげてください。
熱中症のサインを見逃さないで!
上記の点を意識して熱中症にならないようにすることが一番ですが、それでも万が一子どもが熱中症にかかった場合は、熱中症のサインを見逃さないことが重要です。熱中症の初期段階でママが気付いて対処してあげることができれば重症化を防げます。
特に赤ちゃんの場合は、自分で“しんどい”と言うことができないので、気付くのが遅れてしまいがちです。以下のような初期症状が見られる場合は、すぐに涼しい場所に移動させ水分補給をしてあげましょう。
【熱中症の初期症状5つ】
・顔がいつもより赤くて熱い
・元気がなく機嫌が悪い
・必要以上に水やミルクを飲みたがる
・いつもと比べて汗をかかない
・おしっこが出ない
この初期段階で気付けずに重症化してしまうと、意識がもうろうとして呼びかけにも応じないという危険な状態になる可能性があります。気温が高い日は、いつも以上に赤ちゃんの様子に気を配り、熱中症のサインを見逃さないようにしてあげてください。
ママ自身も熱中症に注意しよう!
熱中症に気を付けてもらいたいのは乳幼児だけではありません! 一緒にいるママも熱中症にならないよう充分注意しましょう。
子どもの熱中症対策は万全でも、気付けば自分の水分補給がおろそかになっていた、ということがよくあると思います。「自分は大丈夫だ」と思っていても、日々の育児でママは疲れています。暑さによって体調を崩す場合もあります。お子様はもちろんのこと、親子そろって熱中症対策をして暑い夏を乗り切ってくださいね。
【参考リンク】
・赤ちゃん・子どもの熱中症について | たかだこどもクリニック
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●ライター/furaha(ベビーマッサージ講師)
●モデル/坂井由有紀(央将くん)