理論でサポート! 消極的な子どもに“自信”をつける接し方4つ
2015年7月13日 | よみもの理論でサポート! 消極的な子どもに“自信”をつける接し方4つ

【ママからのご相談】
息子がいるのですが、勉強も嫌いですし、習い事をしても続きません。なんだか何に対しても消極的で、このままでいいのだろうかと不安になります。「男の子なんだからもっと堂々としてよ」「もっと自信を持ってよ」と言っても、効果がありません。それどころか、さらに自信をなくしてしまっているような気がします。子どもに自信をつけるためにはどうしたらいいでしょうか。
自信をつけるための要素を知って、伸ばしてあげましょう。
はじめまして。教育コンサルタントの佐々木です。お子さんの自信についてですね。
私のところにも、勉強が嫌いなお子さんを持つ親御さんからのご相談を多数頂いていますが、やはりお子さんの自信のなさ、積極性に欠ける性格にお悩みのようです。このまま大人になって大丈夫なのか、一人で生きていけるのか、心配ですよね。
心理学者アルバート・バンデューラが提唱した『社会的学習理論』は、自己効力感を上げる(自信をつける)ために、4つの要素が必要であると説明しています。

子どもに自信をつける要素4つ
(1)個人的達成
成功体験を積むこと。目標を立て、ひとつひとつ達成し達成感を得ることで、やる気につながります。高すぎず、低すぎない目標を立て、階段を上がるように登っていくことが大切です。目標が高すぎると「こんなの無理だ」と最初から諦めてしまいますし、あまりに簡単すぎてもやる気をなくしてしまいます。
目標を立てる際は、親が無理矢理決めてしまうと、自分の目標として取り組まなく鳴ってしまいます。お子さんの意志を尊重し、お子さん自身が目標を設定、宣言できるようサポートすることが重要です。
(2)代理学習
他人の成功を見聞きする。モデルになる人が尊敬できる相手であることが重要です。
成功しているスポーツ選手のドキュメンタリー番組を観たり、習い事で大きな成果を出している先輩を見に行き話を聞くなど、憧れに値する人と会う機会を作るのです。「カッコイイ、あんなふうになりたい」という気持ちがお子さんを動かすかもしれません。
(3)社会的説得
人から励まされること。上手な説得によってやる気がアップします。
親からの励ましはこれにあたります。その子には能力があることを伝えたり、子どもが目標を達成したら褒めたり、失敗してもまたチャンスがあると励ましましょう。
(4)情緒的覚醒
心身ともに健康でいること。体調を崩していたり、心配事がある時に、前向きに物事を考えることはできません。
上記(1)〜(3)を実践する前に、学校や習い事で悩みがないかを確認してみてください。加えて、家庭が安心できる場所になっているかどうかも考える必要があります。
これらの4つをコツコツ実践することで、確実に自信につながっていきます。
ポイントは、お子さん自身に主体を持たせ、親御さんは最高のサポーターを目指すこと。お子さんが自信をつけ前向きに取り組めるよう願っています。
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●ライター/佐々木恵(教育コンサルタント)