“怒る”とは違う? 子どものしつけに効果的な叱り方ルール3つ
2015年7月13日 | よみもの“怒る”とは違う? 子どものしつけに効果的な叱り方ルール3つ

【ママからのご相談】
子どもが失敗したときやお行儀が悪いとき、つい大声を出して叱ってしまいます。先日お姑さんから、「それは怒っているだけで叱っていない」と言われ、とても傷つきました。叱ると怒る、何が違うのでしょう。
教育的な意味を持つのが“叱る”。感情の爆発は“怒る”です。
ご相談ありがとうございます。ママライターの*SARASA*です。
わが子のためについ大声を出して怒ってしまう。こんなことは誰にでも経験があるものです。ママだって毎日成長しています、大丈夫。
今回は、上手に叱る方法をご紹介します。

“叱る”と“怒る”の違い
親が子どもを叱る理由はそう多くはありません。主な理由は大きく分けて2つ。
・危険なことをした・するとき
・社会のルールを無視したり、人を傷つけたり奪ったり、貶めたり、道徳に反することをするとき
です。どちらも絶対に、二度とやってはいけないことを叱るのです。
こうしたときは、二度としてはいけないのだから、厳しい態度や言葉で強く叱るのです。叱るという行為には、学びや教育的な意味が含まれています。親に叱られたことに納得し、「もうやらない」と決まりを守れば、その子は大きく成長することができるでしょう。
一方の“怒る”は、そうした成長によい影響を及ぼすことのない、感情の爆発といえるものです。最初は“叱る”から始まったのに、最後は“怒る”に変わることも往々にして起きます。「何度叱ってもちっとも変化がない!」といういら立ちが感情的に怒る原因になります。
効果的な叱り方3つ
(1)見つけたらその場で叱る
子どもの記憶は時間が経つほど曖昧になっていきます。その場でビシッと叱りましょう。ポイントはお子さんを全否定せず、短い言葉ではっきり叱ることです。
「何でこんなことをしたの!」という前置きは要りません。「振り回したら危ないよ!」「熱いよ。やけどするといたいいたい」など真剣に目を見て、何がいけないのか、どんなに心配したか、続けるとどうなるのか、を伝えましょう。
(2)“その場からひき離す”“親が止めに入る”などアクションを起こす
口でいくら注意してもやめない場合は、親が強制終了させます。危険なことをする、マナーを守らない子には、目的は達成できないことを肌で教えます(家に連れて帰る、ほしい物を買い与えないなど)。
(3)良くないことをした理由を聞き、最後は肯定的言葉で締め括る
叱った後は、「どうしてこのようなことをしたのか」を尋ね、理解できるところは肯定します。「でもね!」で切り返し、「もう、しないように」と言い聞かせます。
お子さんは、「自分は認められている」と感じるので、次は前よりも頑張れるのです。「次はどうすればいいの?」この答えが出れば、しめたもの。成長のチャンスです。
叱る前は、まずは冷静に。一旦深呼吸してみましょう。また、いつもと違う表情を意識しましょう。お子さんを肯定しつつルール違反を叱るのです。公園や子どもと親が多く集まる場所で、上手に叱っている親子を見かけることがあります。よく観察し、学んでみるのもよいですね。
【参考文献】
・『子どものしつけがわかる本』岩立京子・著
・『成功する子の親 失敗する子の親』清水克彦・著
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●ライター/*SARASA*(ママライター)