どちらがニガテ? 「男性脳」と「女性脳」で片付け能力に違いはあるのか
2015年7月7日 | よみものどちらがニガテ? 「男性脳」と「女性脳」で片付け能力に違いはあるのか

【ママからのご相談】
主婦です。男性と女性で片付け能力に違いがあるのでしょうか。息子はいいかげんで片付けは苦手なタイプです。娘はきっちりタイプで毎日ある程度は部屋が整っています。先日友人に、「普通は女の子の方が苦手なんだよね」って言われました。確かにテレビでよく見る片付けられない人の特集なんかは女性が多い気がします。片付けられない息子は女性脳なのでしょうか?
「片付けられないから女性脳」とは一概には言えません!
ご相談ありがとうございます! ライフオーガナイザーの阪口ゆうこです。
私の肩書きでもあるライフオーガナイザーは、右脳と左脳の違いから“利き脳”というものを見ます。
右脳は色彩や空間的な感性に力を持っています。左脳は論理的に物事を処理したり組み立てが得意と言われています。そして、人は知らず知らずのうちに暮らしの中でどちらかの脳を優先的に使っています。
左脳派、右脳派と言われるのはどちらかを優位に使っているということです。脳で言えば、男性脳、女性脳という言葉も聞きますね。
普段は片付け能力の違いを右脳・左脳で見ているのですが、今回は男性と女性で片付け能力に違いがあるのか、その視点で考えてみましょう!

あなたはどっち? 男性脳or女性脳
男性脳と女性脳の違いをメンタリストのDAIGOさんが著書『男女脳戦略』に書いていました。手を出して、薬指のほうが人差し指より長い人は男性脳。人差し指の方が薬指より長い、または同じくらいという方は女性脳だそうです。お腹の中にいるときに男性ホルモン(テストステロン)を大量に浴びたか浴びてないかの違いだそうです。
男女の脳の違いとは
そもそも男性の脳と女性の脳とは構造が違います。男性の方が脳が大きく重量がありますが、頭の良さ、記憶の良さにはほとんど関係ありません。
女性は月経の周期と同じように脳にも周期性があります。ホルモンの分泌で気分に変動があるのは脳と精神がリンクしているからです。男性には月経がないので脳や精神の周期性はありません。
もうひとつ男女の脳に大きな違いがあります。左脳と右脳をつなぐ情報伝達の経路となる脳梁が、女性は大きく男性は小さいのです。
脳梁の大小で何が違う?
先ほども記述しましたが、左脳は論理的に物事を処理しようとする働きをします。右脳はひらめきや直感、同時に物事を複数処理しようとする働きをします。女性はこの左脳右脳を大きな脳梁で同時に使います。反対に、男性は脳梁が小さいので左脳右脳を同時に使うことをせず、左脳を優位に使うといわれています。
つまり、一つ一つ物事を論理的に処理する働きに長けているのが男性脳。論理的に処理をしようとしても、右脳の働きがあるために不必要な情報が同時に混在してしまうのが女性脳です。
片付けとの関係性
ライフオーガナイザー協会では“利き脳”をその人の基本タイプとして、暮らしの基盤を整えることを考えます。毎日コツコツと同じ作業ができる方は左脳優位と言われ、直感的に物事を処理して、感情が働いて物を捨てられない方は右脳優位と言われています。
男性脳が左脳優位ということならば、論理的に暮らしの動線や使用頻度順などで物の配置を考えることができ、毎日決まった片付けが苦ではありません。
反対に、女性が右脳優位ということならば、物を好き嫌いといった基準で配置することが多く、使わなくなったものでも手放せずに物が増えやすい。
なんだか当てはまるような気がしますね。
ちなみに、私は左脳優位であり男性脳です。薬指の方がガンガン長い。毎日ブログは書き続けられるけど同時に物事の複数処理はできない。
“みんな違ってみんないい”だと思います。脳科学や心理学に関しても立証されていない部分が多くありますし、個人差ももちろんあります。暮らしの中で何か差が生じたら、「そういう脳の話もあったな〜」なんて思い出すくらいでいいのではないでしょうか。
脳や性別の違いよりも、一人一人の違いを見てあげることの方が重要ですよ。
【参考文献】
・『利き脳片付け塾』高原真由美・著
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●ライター/阪口ゆうこ(ライフオーガナイザー)