着てはいけない場所も!? 女性が知っておきたい“浴衣”に関するマナー
2015年7月6日 | よみもの着てはいけない場所も!? 女性が知っておきたい“浴衣”に関するマナー

夏祭りや花火大会など、夏は浴衣を着る機会が多くなる季節です。
浴衣を着ると、子どもだけでなく、大人だってちょっと特別な気分を味わうことができ、テンションが上がってしまうものですよね。
でも、浴衣はいつでもどこへでも着て行っていいものではありません。また、洋服のときとは違う立ち居振る舞いが求められます。
そこで今回は、知らないと恥をかくかもしれない“浴衣に関するマナー”についていくつかご紹介したいと思います。

浴衣を着てもいい期間は7月〜8月
浴衣は夏の風物詩でもあるように、7月、8月が着用にふさわしい時期です。
洋服の場合、季節を先取りすることがおしゃれとされていますが、浴衣は夏限定で着るのが好ましいでしょう。
9月もまだまだ暑さが厳しいため、夏という感覚がありますが、9月に浴衣を着るのは避けたほうがベター。
どうしても着たい場合は、着物に近い合繊の生地を選ぶようにしましょう。
フォーマルな場所には浴衣を着て行ってはいけない
夏なら浴衣でどんな場所でも行っていい、というのは間違い。
浴衣はそもそも寝間着であったため、カジュアルな装いという認識が一般的です。
足もとを見ても、着物の場合は足袋を履いて草履を履きますが、浴衣の場合は素足で下駄を履きますよね。これは、サンダルでいるのと同じこと。
そのため、クラシックのコンサートや歌舞伎、観劇、ホテルのレストランや高級レストランなどの正装がマナーとされている場所には着て行ってはいけません。
ただし、浴衣歓迎イベントなどもありますので、出かける前に浴衣がOKかどうかを調べておくといいでしょう。
浴衣で出かける際のマナー
きれいに浴衣を着ることができても、歩き方や座り方がガサツだと、すぐに着崩れしてだらしなくなってしまいますし、せっかくの浴衣姿が台無しです。
浴衣姿をより美しく上品に見せるためにも、外出時のマナーもしっかりおさえておきましょう。
立ったとき、歩くときには……
着物を着ているときと同様、立ったときには背筋を伸ばし、あごをややひいてまっすぐ前を見るようにすると、美しい立ち姿になります。
歩くときの歩幅は狭く、やや内股でちょこちょこ歩きをしましょう。かかとを引きずらないように注意してください。
大股で歩くと裾がはだけてしまってはしたないですし、浴衣が着崩れしてしまいます。
座るときには……
浴衣で座るときには、裾を少しあげて座りましょう。そのまま何もせずに座ってしまうと、裾が引っ張られてしまいます。
トイレで座る際には、浴衣の裾を一枚ずつめくり、帯の上に挟んでおくと直しやすく着崩れしにくいです。
食事中などに何かものを取るときには……
浴衣の袖口は広いため、腕を高く上げたり伸ばしたりしたときに、脇のほうまで見えてしまいます。
そうならないために、手を伸ばしたり上げたりするときには、袖口やたもとを反対の手でつまむようにしましょう。
食事の際にも、袖口をそのままの状態で何かを取ったり食べたりしようとすると、テーブルの上にあるものに当たって倒してしまったり、袖口を汚してしまったりすることになります。必ずつまむようにしましょう。
なお、テーブルとの距離はこぶし一つ分離れて座ると覚えておきましょう。
マーケティングリサーチサービス『アイリサーチ』が全国の15歳〜35歳の女性500人を対象に行った『浴衣に関する調査』では、「あなたが着たい浴衣のイメージをお答えください」という質問に対し、20代では「古典柄」「紫、藤色」「モード」「シック」「蝶」「水色」「明るい色」「黒」など、幅広い回答があがっていました。
また30代では、「レトロモダン」「紺、藍色」「伝統、古風」「山吹色、からし色」「渋い色」「淡い色」「落ち着いた」「黒」などの回答がありました。
30代では落ち着いた大人の色気を演出できそうな浴衣が人気のようです。
7月に入り、これから浴衣を着る機会も増えると思います。せっかくの浴衣姿が台無しにならないよう、マナーに注意してみてくださいね。
【参考リンク】
・浴衣に関する調査 | アイリサーチ
●文/パピマミ編集部