助けを求められない? “サイレントプア”になる女性の特徴と対策
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助けを求められない? “サイレントプア”になる女性の特徴と対策

日本での相対的貧困率は年々上昇しており、社会問題となっています。
特に働く女性の貧困が問題となっており、十分な収入を得られないまま苦しい生活を送ることを余儀なくされる人たちが増えているということです。
なかでも問題となっているのが、“サイレントプア”という存在。
周囲の助けがなければ生活が困難になるほど追いつめられ、そこから抜け出すことができないという状況に陥っているのです。
今回は、このサイレントプアとなってしまう女性の特徴と、陥らないための対策などをご紹介したいと思います。

サイレントプアとは
サイレントプアとは、貧困を原因として孤立を深めていく女性を示す言葉で、近年急速に増えていると言われています。
声を上げることができず、周囲に助けを求められないことから貧困が明るみに出ないことで、本来受けられるはずの補助などを受けられないままでいる人も少なくないようです。
これは、世間体を気にしたり、親族に現状を知られたくないという気持ちが原因となっていることもあるでしょう。
そのため貧困状態から抜け出すことが困難になり、いつまでたってもギリギリの生活を余儀なくされるのです。
サイレントプアになってしまう女性の傾向
一度貧困に陥ってしまうと、日々の生活でいっぱいいっぱいとなってしまい、周りに助けを求める余裕さえ失われてしまうことがあります。
また、一度働く場所から距離を置いてしまうと人と交流する機会がなくなり、それまでつながりのあった友人関係さえも失われていくという悪循環に陥ってしまうのです。
特にシングルマザーの貧困率は高く、およそ半数近くが貧困世帯と言われています。
また、助けを求めることができないというのは見栄や世間体を気にするためで、裕福な生活から貧困へと陥ってしまったような女性の場合には、その傾向が強くなると言えるでしょう。
サイレントプアにならないための対策
まず、サイレントプアというものは、誰しもが陥る可能性のあるものだと認識することが大切です。
今は安定した企業で働いていたとしても、ケガや病気、さらには結婚や出産をきっかけに退職することも考えられます。
その後離婚することになれば、サイレントプアとなってしまっても不思議ではありません。
ひとたび収入が減ってしまうと、お金のことばかり考えてしまい、精神的に追いつめられることも少なくないでしょう。
そのため、急なトラブルに見舞われても生活できるようなスキルを身につけておくことが大切です。
いざ会社を辞めてしまっても、自分のスキルを活かした仕事ができれば、貧困に陥る可能性は低くなるはず。
また、借金をかかえどうにもならないという場合には、弁護士などの専門家に相談するのも手です。
アドバイスを受けることで気持ちがラクになり、負のスパイラルに陥る前に抜け出すことができることもあります。
サイレントプアに陥った人たちの声
『国は何も助けてくれない。税金だけ取り上げて、サポート的なことはこちらが積極的に動かなければ何も受けられないんです。仕事をしていてそんな余裕はないし、親も高齢で頼れない。結婚して専業主婦になるなんてことも、夢でしかないのかなと思います』(30代女性)
『周りは「働けばいいだろ」「甘えだ」と言うけど、そもそもまともな仕事がないんです。年齢も高くなってくると働ける場所は限られてくるし、体が弱いので無理ができません。この先不安しかありませんね』(40代女性)
『離婚してから子どもを引き取ったのですが、毎日生活することで精一杯です。パートで働いていますが収入が増えることはなく、この生活がいつまで続くのだろうかと心配です。続けばまだいいのかもしれませんね。私が病気で倒れてしまえばすぐに生活は行き詰まるわけですから。誰を頼っていいのかもわからず不安しかありません』(40代女性)
いかがでしたか?
本人に貧困の責任がないことも少なくないでしょう。また、苦しむ人たちに補助制度などの情報が行き渡っていないことも問題と言えそうです。
問題を解消するためには、国をあげた対策が必要と言えるのではないでしょうか。
●文/パピマミ編集部