加害者の自覚ナシ? 子どもを苦しめる“毒親”の特徴7つ
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加害者の自覚ナシ? 子どもを苦しめる“毒親”の特徴7つ

【ママからの相談】
反抗期を迎えた娘との関係がうまくいきません。ケンカしたときに、「あんたは毒親だ!」と言われました。毒親という言葉は最近テレビでも取り上げられているので言葉自体は知っていましたが、自分はそんなつもりはありませんでしたので、驚き、同時にショックを受けてしまいました。毒親という言葉が頭のなかをぐるぐる回っている状態です。自分は毒親なのでしょうか? 今後、娘とどう接していけばいいのでしょうか?
時々立ち止まって、子どもを傷つけていないか冷静に考えてみましょう。
はじめまして。教育コンサルタントの佐々木です。
テレビ番組でタレントが母親との確執をカミングアウトしたり、関連書籍が次々と出版されていることからも分かるように、近年では毒親という言葉が市民権を得ているように思います。

毒親とは何なのか?
毒親という言葉が流行るきっかけとなった書籍『毒になる親』をひも解くと、毒になる親とは、
子供に対するネガティブな行動パターンが執拗に継続し、それが子供の人生を支配するようになってしまう親
のことだと書かれています。
加えて、毒になる親の特徴も同書に挙げられていますので、概要を紹介します。
毒親の特徴7つ
毒になる親の特徴として、
(1)「親は絶対であり、子どもは親に従うべき」と考え、子どもにそう思わせる
(2)衣食住など、子どもにするべき責任を果たさない(ネグレクト等)
(3)子どもをコントロールしようとする(過剰に干渉する)
(4)アルコール中毒である
(5)残酷な言葉で子どもを傷付ける
(6)子どもに対して暴力を振るう
(7)子どもに対して性的な行為をする
等が挙げられています。
(4)~(7)はほとんど虐待に近いですが、(1)~(3)は無意識のうちにやってしまっている親御さんもいるかもしれません。特に(1)~(3)についてはプライベートなことであるため、外からは見えにくく、当の本人たちも含めて、誰も問題に気がつかないということも有り得ます。
毒親にならないために、どうすればいいのか?
毒親になるために子どもを産んだ親なんていないはずです。わが子が一生不幸でいること、わが子が自分に対して恨む気持ちを持って生きていくことなんて、誰も望みませんよね。
それなのに、毒親問題がこんなにも世間で取り沙汰され、苦しんだ人の体験談が世に出てきているのは、本人も知らず知らずのうちに、毒親的になっていることが多いということではないでしょうか。
この問題はセクハラ・パワハラ問題のように、受ける側がどのような受け取り方をするかによる部分があります。どんなにひどい育て方をしていたとしても、子どもが不幸になっておらず、全く気にしていないのであれば、毒親とはいえません。一方、親にそのつもりがなくても、子ども側が、「うちの親は毒親だ」「親のことが嫌い、憎い」と思ってしまったら、子どもにとっては“毒親”になってしまいます。
子育てには教科書も正解もありません。どんな親御さんも、「子どものために」と一生懸命になるからこそ、ついコントロールしすぎてしまったり、言いすぎてしまったり、干渉しすぎてしまったりすることは仕方のないことです。問題は、それに気が付けないことです。
お子さんのことを深く傷つけてしまう前に、時々立ち止まって、冷静に考えてみるだけでも結果は違ってくるでしょう。「これは大丈夫かな?」「子どもを深く傷つけてしまったかもしれない」と振り返ってみることで、知らないうちに悪い方向に進むことを防ぐことにつながります。
【参考文献】
・『毒になる親』スーザン・フォワード・著
●ライター/佐々木恵(教育コンサルタント)